解体工事中の眼鏡橋(甲佐町)

甲佐神社手前「往還の目鑑橋」の解体作業が始まっている!
甲佐の石橋1 甲佐2 甲佐3


  
 日本石橋を守る会の浦田様より「甲佐町上揚(かみあげ)の眼鏡橋が解体中!」と連絡(2007/01/23)をいただきました。甲佐神社近くの特徴的な眼鏡橋が緑川の河川改修工事に伴い、解体されるとの情報です。翌日現地を訪れると、工事のため進入禁止、迂回路が造られ、眼鏡橋は既に丸裸。甲佐町教育委員会の文字入りロードコーン(工事現場に立っている赤い円錐形)、調査中らしい。周囲の土砂が取り除かれ丸裸となった輪石が10列、橋下面(右上写真)はきれいに削られているが、外面(上面、下に右岸・左岸よりの写真)はでこぼこ。普通は土砂に埋もれ、こんな姿を目にすることはできません。まさに貴重な瞬間です。輪石のテッペンに立てば「めがね橋全体が輪石だけで支えられている」ことを体感できそう。
上流より
 
下流より
 
右岸側
  
左岸側
 
 この「往還の眼鏡橋」、架橋年代は不明だが、甲佐の眼鏡橋では古いほうです。短い僑長(3m)に比べて長い僑幅(6m)が特徴、土砂を取り除いた輪石を見るとまさにアーケード、肥後の石橋の中でも珍しい貴重な眼鏡橋かと。地元では保存を希望しておられるとのこと。最適な移築場所や方法が見つかればと願うばかりです。昨年の球磨村「一勝地橋」に続き、河川工事の為また1基、眼鏡橋が消えていくのか。伝統的土木遺産である眼鏡橋は、当時の先端技術と先人たちの汗で築いた尊い郷土の文化財。そんな眼鏡橋のために、本ページ発信以外に何も出来ない私たちです。(2007/01/26)
 解体工事も終わり、撤去された輪石。いつの日か復元されることを祈ります。(2007/05/06)
 
甲佐の石橋地図

 おじいさん達の話によると、昔は町内至るところにあったそうだが、河川改修や道路拡張工事により、昭和30〜40年代に次々と撤去されていったとのこと。 甲佐の石橋1 甲佐2 甲佐3

 左の地図は、各石橋の場所を大まかに示すもので、縮尺等は正確ではありません。
最終更新:2007/05/06 制作:熊本国府高校PC同好会

 
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