海外の石橋1


 世界には数々のすばらしい石橋が、「肥後の石橋」を知るためにも「外国の石橋」を知ることも必要かと、幾つか紹介致します。

ハイデルベルグのカール・デオドール橋(1789年架橋)
ネッカー川に架かる橋で、別名をアルテ・ブリュッケ(古い橋)とも。左の写真はハイデルベルグ城から撮影、橋の手前が学生街。右写真では、橋の向こうがハイデルベルグ城。ちなみにハイデルベルグは熊本の姉妹都市。
 
桂林の花(か)橋
七星公園にある均整のとれた美しい屋根つき石橋で、1540年架橋。4連の水上橋と6連の陸上橋で、橋長134.6m。春から夏の増水期には陸上橋の下にも水が。桂林も熊本の姉妹都市である。
 
イスタンブールのヴァレンス水道橋
トプカプ宮殿まで水を運ぶため、最初ローマ皇帝ハドリアヌスが紀元2世紀に架け、ローマ皇帝ヴァレンスにより架けなおされ紀元375年完成。現在でも900mほどが残っており、下を自動車が通る。
 
フィレンツェのベッキオ橋
富豪メディチ家の人たちが雨でも傘を差さずに対岸の教会に行けるように架けたという贅沢な橋で、上が通路、下は宝飾品店が並ぶ。1345年架橋
 
ヴェネチアのリアルト橋
橋の上にはアーケードが作られ、お店が並ぶ。橋長:48m 橋幅:22m。運河が縦横に、石橋も多く、その下をゴンドラが行き交う。1591年架橋
 
ルクセンブルグのアドルフ橋
ルクセンブルクは三方を谷に囲まれた天然の要塞として知られているが、その谷の一つ「ペトリュッス渓谷」に架けられている。1903年架橋というから比較的新しいものではある。橋長:84m 橋高:46m
フランスのポン・デュ・ガール水道橋
ガールのガルドン川にローマ帝国時代の紀元前19年頃架橋。最下層6連、中層11連、最上層35連のアーチ、最上部にモルタルを使った水道管。橋長:275m 橋高:49m(写真は閲覧者の方より

 いかがですか、どれもこれも美しいと思いませんか。橋の形も色も、周囲の風景と見事なまでにマッチしているというか、完全に融合しています。まさに周囲環境に合わせて橋を架けたかのようです。新たな構造物を造る場合、周囲の環境と調和のとれたものとすること、即ち周囲の景観への配慮、環境美観の大切さを知りました。

 熊本の友好姉妹都市であるハイデルベルグや桂林のように、白川にも眼鏡橋を!アーチの向こうにお城が見えるのもいい。近頃外国では、スパン200mを越す新しい石造アーチ橋が幾つも。白川をせき止めて運河に、アーチ橋の下を船下りなんてのも楽しいのでは!石橋をシンボルとした「ウォーターフロント都市熊本」、良いと思いませんか。蒲島県知事、幸山市長、いかがでしょう!

最終更新:2008/05/10
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<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会