福岡県の石橋(大牟田、朝倉、嘉麻)

通潤橋より180年も前の架橋、日本では最古の水路橋「早鐘(はやがね)眼鏡橋」と
福岡の小京都に残る「秋月眼鏡橋」や嘉麻市の橋を紹介します。


 
早鐘眼鏡橋は、三池藩が延宝2年(1674)に早鐘池の用水を通すために大牟田川に架けた石造アーチ型水路橋で、この様式では日本で一番古いものと言われている。橋長:11.2m、橋幅:3.15mで、凝灰岩を使用。橋の上には三方が板石で作られた深さ33cm、幅45cmの用水路が設けられている。早鐘池のある東の方から村々のある西の田へ。農業生産向上のため中国伝来の技術を使用。国指定重要文化財(昭和45年6月17日指定)。以上、橋の脇に設置されていた大牟田市教育委員会の案内板より。
現在では利用されていないのは残念なことですが、しっかりとした造りは健在。大牟田駅から合成町方面への県道3号線沿い、三池鉄道を過ぎた付近の左手のお寺(慈恩院)の先を左奥に入った場所にある。国指定重要文化財、もう少しPRしてもいいのではとも。少なくとも道路沿いに案内板と駐車場だけでも欲しい。
秋月眼鏡橋
福岡県朝倉市秋月
橋長:17.9m、橋幅:4.6mで、文化七年(1810)架橋。小京都秋月のシンボル的存在で現役の石橋
秋月城の瓦坂
福岡県朝倉市秋月
アーチ橋ではないが。城の大手門に続く道で、橋面は土が流れないように瓦を縦に敷き詰めてある
掛橋(かけはし)
嘉麻市桑野 (N 33゜29′53″ E 130°47′45″ 高240m)
橋長:約7m 橋幅:約1.5m 贄田様より情報をいただきました。桑野の国道211号線のバイパスの掛橋橋の上流側の袂を下った地点に架かっています。縦長の5本の石材を縦方向に5列並べたリブアーチ橋のようです。橋の上は草木に覆われ(左写真マウスオン)、利用されてもおらず、隣の国道211号線からも全く見えません。石橋の存在に気付く人も少ないのではないでしょうか。しかし、川底に下りれば堅固な25本の輪石がはっきりと見えます。遠賀川上流の美しい自然の中に佇む貴重な石橋かと、案内板や遊歩道などの整備はできないものでしょうか。遠賀川の支流には他にも石橋が幾つかあるようです。市教育委員会に、お問い合わせしたところ、決まった名称はないようですが、辺りの地区名(小字)が「掛橋」というのは、この石橋からと思われるとも。架橋時期等不明だが、国道211号線の旧道からも外れており、旧道開通よりも古いのではないでしょうか(?)
撮影:2002/08/30(早鐘)、2003/06/29(秋月)、2007/04/01(掛橋)

 台風15号が近づく中、福岡県大牟田市まで。その後、八女や甘木まで足を伸ばす予定でしたが、断念。荒尾の岩本橋を廻って帰る。(2002/08/30)


緑川1 他の1 天草 荒尾 南関 菊池 菊陽 白水 豊野 矢部 御船 人吉 津奈木
緑川2 他の2 最古橋 山鹿 三加和 菊鹿 大津 宇土 445 砥用 田浦 水俣
緑川3 熊本 東陽 鹿北 玉名 植木 長陽 松橋 中央 甲佐 円通寺 芦北 大分

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<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会