緑川流域以外の石橋その2


 熊本県内には、緑川流域以外にも、たくさん(200基近く)のアーチ式石橋が残っています。その中から葦北郡津奈木町と菊池市の石橋を紹介します。


重磐岩眼鏡橋(ちょうはんがん)

津奈木町岩城 嘉永2年(1849)
橋長:18m 幅4.5m 拱矢5.7m
津奈木川にかかるこの石橋は北側にある岩山「重磐岩」の名にちなむ。
輪石の上の積み石が少なく、アーチそのものの機能的な美しさと堅牢さ、軽快さを感じさせる。
時の津奈木の惣庄屋「江藤三郎左右衛門」の尽力で、種山石工の祖「藤原林七」の3男「三平」が、鹿児島で受けた傷の手当で世話になった村の人々
へのお礼を込めて、棟梁として腕を振るった、と伝えられている。
浜眼鏡橋

津奈木町岩城古川 嘉永元年(1848)頃 石工:三平(推定)
橋長:3.8m 幅:1.7m 径間:2.8m
以前は集落と集落を結ぶ重要な橋だった。今ではその役目をおえてはいるが、輪石だけの美しい弧形が、独特の味わいを醸し出している。
立門眼鏡橋

菊池市立門。万延元年(1860)石工は宇一(勘五郎の兄)。
橋長:38m 幅:4m 高さ:11.4m
高いアーチに連結して石造の迫り」出し式桁橋が設けられ、急流に耐えられるよう設計。設計図が橋の向かい側の渡辺弘道宅に現存。
永山橋(明治11年)

菊池市永山。立門橋と共に肥後と豊後を結ぶ重要な橋。
元々文政6年(1824)、現在の橋の130m下流に旧永山橋がに完成しているが、同12年に流出している。
橋長24.4m 幅4.7m 高さ17m

緑川1 緑川2 緑川3 他の1 植木 最古橋 菊陽 山鹿 白水 中央
東陽 天草 荒尾 菊池 豊野 田浦 大津 鹿北 砥用 甲佐

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<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会