緑川水系の石橋紹介その2


 引き続き、緑川流域の石橋の写真を紹介します。別ページ緑川水系の石橋一覧に紹介しているように、70基を越えるアーチ式石橋があった石橋のメッカです。なお、緑川流域を全部調べると115基が確認されており、現存するものだけでも85基あるようです。

八勢(やせ)橋
御船町上野の旧日向街道の最難所に架かる石橋で、御船の商人林能寛が私財を投じて架設。日向街道の石畳の道が続く散策コースも。緑川の支流八勢川に架かり、渡りきった右側へは水路橋として用水路へと続いている。うっそうと茂る緑と水の流れが心をなごませてくれる。石工:橋本勘五郎(丈八)
門前川(もんぜんがわ)橋
御船町木倉の県道田代線沿い。木倉小学校のそばに架かる美しい石橋。熊本では珍しい中国式。文化5年(1808)架設。門前川橋の特徴は、上の写真でも解るように、輪石をくさびでつなぐリブアーチ式(中国式)の石橋。種山石工の出現50年程前に菊池川流域で活躍した「仁平グループ」の手によるもの。
尾北(おきた)の石橋
甲佐町寒野、甲佐町を中央町方面に走り、緑川を渡り左岸を1km程行った左側。周囲の集落には、今なお現役の小さな石橋が何基も。橋の上はアスファルト舗装され、今でも車が行き交う。江戸末期の種山石工によるもので、熊本石橋の特徴である壁石は自然石の乱れ積みで、欄干もない素朴な里の石橋である。
 

 
リブアーチ式石橋とは
普通はアーチ軸に対して直角方向に石を並べるのだが、軸方向に平行(渡る方向)にアーチ石を並べる方式で、中国系統の石橋に多く見られる特長である。ところで、この門前川橋の場合は、現場の標識等ではリブアーチと書いてあるのだが、輪石の並べ方は横方向となっているので、中国式とは考えられるが、リブアーチとは言えないのではないでしょうか。

緑川1 荒尾 南関 山鹿 菊陽 長陽 豊野 矢部 人吉 水俣 大分
緑川2 最古橋 鹿北 菊池 大津 白水 445 砥用 東陽 田浦 天草 長崎
緑川3 他の1 南関 菊鹿 植木 一の宮 中央 甲佐 八代 芦北 円通寺 山形
熊本 他の2 三加和 玉名 産山 松橋 宇土 御船 坂本 津奈木 福岡 海外

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<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会