南関町の石橋

福岡との県境南関町に残る石橋を紹介します。


  
麻扱場(おこんば)橋:南関町大津山公園
N 33゜04′12″E 130°33′01″高90m
橋長:11.9m 橋幅:2.77 スパン:8.9
拱矢:4.7m 輪石:35個
坂下北辺田の内田川に架かっていたが、平成5年甫場整備に伴う河川改修で解体され、大津山公園に移転復元。江戸末期、種山石工の流れを汲む地元石工架橋と伝えられている。橋名は昔内田川で麻のさらしが行われていて、橋付近を「麻扱き場」と呼んだことに由来すると、案内板に。
ころび石眼鏡橋:南関町関東
N 33゜04′00″E 130°33′21″高68m
橋長:5m 橋幅:2 拱矢:2
南関から三加和町への県道4号線から大津山の裏手を笛鹿観音堂方面に左折する地点。コンクリートで覆われており、近所の人さえ石橋とは知らないのでは。川底に下りると、輪石や壁石がしっかりと残っており、現在でも車が往来する現役の石橋。橋の脇に「くまもとホタルの里100選」の立て札はあるが、橋に案内板がなかったのが寂しいかと。
ふじの木眼鏡橋:南関町関東
N 33゜04′08″E 130°33′30″高79m
ころび石眼鏡橋の道を渡り、上流に500m程進んだ地点に、右側の旧道への道へ向かって架かる。コンクリートで拡幅されてはいるが、輪石はしっかりした造り。
ふじの木上眼鏡橋:南関町関東
N 33゜04′10″E 130°33′34″高86m
ふじの木眼鏡橋からの旧道が再び新道に出る地点にあり、ふじの木眼鏡橋の上流約百m。輪石は川底からしか見えないが健在。マウスオン写真は道路から。
山添(やまぞえ)橋:南関町庄寺
N 33゜02′15″E 130°32′11″高54m
南関インターより荒尾方面に、県道5号から県道29号に入り200m進み左折、400m進むと、左手の第2庄寺橋(左折して2つ目の橋)を渡り500m直進した右手に架かる。橋長:4.8 橋幅:2.5 径間:3.6 拱矢:2.6 草に覆われ輪石は見えないが、周囲の景観とともに美しい橋。
萩の谷眼鏡橋:南関町関東
N 33゜04′03″E 130°33′48″高82m
ころび石眼鏡橋から三加和町への県道4号線を800m程進んだ左手田んぼの中にある現役の眼鏡橋。橋長:6.5 橋幅:2.1 径間:4.1 拱矢:1.9 上部はコンクリートで少々拡幅されているが、輪石はしっかりとした造り。萩の谷眼鏡橋の橋名と橋情報は贄田様より戴きました。

 公園へ移築された麻扱場橋と最後の山添橋以外の3橋は、拡幅されコンクリートで覆われ、道路から見ただけでは石橋とは解らない。ふじの木の2橋はほとんど利用されていないようだ。「コンクリートの覆いを取り払い、石橋の姿で保存して頂きたい」と願うのは私だけではないだろう。この地域は自然豊かな清流に恵まれ、ホタルの里としても有名、清らかな小川とホタルには、昔ながらの眼鏡橋が似合いそうですね。

撮影:2000/11/03(山添:04/12/25、萩の谷:06/03/16) 最終更新:2006/03/17

<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会

 
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