宇城市不知火町の石橋

 ロマンチックな「不知火」が浮かぶ宇城市不知火(しらぬひ)町の3基(その後1基撤去され、2基に)を紹介します。宇城市豊野町松橋町小川町三角町の石橋もあります。


 
鴨籠(かもこ)橋 宇城市不知火町鴨籠
N 32゜39′03″E 130°39′06″高17m
架橋:昭和26年 橋長:約7.4m、幅:約3.7
松橋からの国道266号線沿いの亀尾郵便局手前を国道から右斜め(不知火中学裏の道路)に入って1km程の左手、浦上川に架かる。
松合(まつあい)橋
宇城市不知火町松合
N 32゜37′48″E 130°36′19″高6m
橋長:約8m、幅:4
この地区だけで12名の犠牲者を出した1999年9月24日の台風18号による大津波にも耐え、現在でも大型車が通行する現役の石橋だが、無粋なパイプや手すりが気になる、見えないように移動できないものか。400m東には松合神社前橋が。
 
松合神社(大歳宮)前橋
(須ノ前眼鏡橋?、2003年撤去)
宇城市不知火町松合
N 32゜37′52″E 130°36′31″高10m
橋長:4.7m、幅:不明
松合食品の真裏に。コンクリートで覆われており、石橋と気づく人も少ないでしょう。白壁の町並みと一体化した保存に期待していたが、2004/12/27訪れると、昨年の河川改修に伴い撤去されたとのこと。
 

 松合神社前の橋は、これまでのコンクリート以外にも上・下流にわたって大きく暗渠で覆われており、輪石を覗き見ることもできない。周囲にいらっしゃった方の話では、昨年の工事の際、石橋は撤去され、石だけは保存されているとのこと。翌日、役場にお尋ねしたところ「移築復元が決定している訳ではないが、松合地区に復元できるようにしたい」と話しておられました。(2004/12/28)
写真撮影:2002/10/05(マウスオン写真:2004/12/27)
 
 松合地区には、他に2基の眼鏡橋があったとの情報を石橋研究家の浦田様より情報を得、宇城市に問い合わせたところ、郷土誌「燎火」第8号を送ってただきました。燎火には、浦田氏の調査報告書「不知火町の石橋群」が掲載されており、各石橋の図面を含め詳細にまとめてありました。現場を訪ね(2005/08/13)、付近におられた方によれば、下流の2基は撤去され、大歳宮前の1基だけは暗渠内に残っている(?)かも知れないとのこと。暗渠に潜っての確認には、懐中電灯や長靴等が必要、次回に。
 左の写真は須ノ前眼鏡橋跡(奥が大歳宮)、マウスオンが郵便局前の山須眼鏡橋跡。右は松大歳宮前の眼鏡橋跡、マウスオンは松合郷土資料館で、地区出身の文学者等の紹介が。資料館の隣には、土蔵造りのビジターセンターもあり、松合地区に残る78棟の土蔵白壁等を紹介していただけます。(撮影:2005/08/13)
最終更新:2005/08/15 制作:熊本国府高等学校パソコン同好会

 
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