大分県豊後大野市(三重町・緒方町)の石橋

  大分の石橋でも、江戸時代に造られた古いものは、飾り気のない素朴さなど「肥後の石橋」と共通のイメージを持っておりますが、大正以降の石橋には、2連,3連以上の長い橋も多く、上品で洗練されたイメージを持ち合わせたものとなっています。そこで、単一アーチの力強く重厚な雰囲気を残す三重町(現在の豊後大野市)の「虹澗橋」と、大正以降の洋式工法を取り入れた5連アーチ橋である緒方町(現在の豊後大野市)の「原尻橋」を紹介します。


 
虹澗橋(柳井瀬橋)
大分県豊後大野市三重町 架橋:文政7年(1824) 橋長:31m 橋幅:6.5m 径間:25.2m 野津町との境界の三重川の深い谷間に架かる単一アーチ橋。3年半の工期で完成したが、架橋に私財を投じた臼杵の甲斐源助、三重の多田富治、後藤喜十の3豪商は架橋後没落したと伝えられている。
 
原尻橋
大分県豊後大野市緒方町 架橋:大正12年(1923) 橋長:73m 橋幅:4m 径間:13m 緒方川のゆったりとした流れの中に架かる5連アーチ橋で、周囲の自然風景とマッチした景観はすばらしい。町内には緒方川を含め、大小二十数基の石橋が現存しており、もう一度ゆっくりとまわって見たいものである。
 

 以上の写真は全て平成14年6月23日、大分県の三重町と緒方町で撮影したものです。大分県は石橋の数では全国一、各地で石橋の風景と出会うことができます。


緑川1 他の1 天草 荒尾 南関 菊池 菊陽 白水 豊野 矢部 御船 人吉 津奈木
緑川2 他の2 最古橋 山鹿 三加和 菊鹿 大津 宇土 445 砥用 田浦 水俣
緑川3 熊本 東陽 鹿北 玉名 植木 長陽 松橋 中央 甲佐 円通寺 芦北 大分
 
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