ヒガンバナ開花情報(2008)
昨年の開花情報
秋の訪れを告げる
ヒガンバナ
(彼岸花)
熊本国府高等学校PC同好会
平成20年
8月24日(日)
校庭のコヒガンバナ、1本だけだが10cmほどに、今月末には開花か。昨年は8月20日に1本は満開、1本は枯れ始めていた、昨年より2週間ほど遅い。しかしここ数日、朝晩は涼しくなってきた、ヒガンバナの開花は例年並みとなるのか?
校庭の5ヶ所ほどにコヒガンバナを植えていたのですが、花が開いたのは、一昨年は2ヶ所(4本)、昨年は3ヶ所(5本)でした。しかし、採れた種子は3粒だけ、発芽はすべて失敗、今年こそはと・・・
25日に折れたコヒガンバナのすぐ横に別の芽が伸び、31日に開花しました。とおろで、他のヒガンバナは、年々鱗茎(球根)が増えていくのだが、コヒガンバナはあまり増えていないのが気になります・・・
ヒガンバナの開花は日平均気温20~25度が目安とのこと。下の表は8月から10月の平均気温(
気象庁電子閲覧室
を利用)だが、熊本での開花時期はほぼ9月初旬から10月中旬(
赤文字の気温
が実際の開花時期、ただし2004年の8月下旬は南外輪山麓での開花)。
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
8月初旬
28.3
30.0
29.0
28.2
28.5
29.2
30.0
28.5
29.9
8月中旬
27.9
29.4
28.4
27.1
29.2
29.1
29.0
30.3
28.6
8月下旬
28.7
26.8
27.1
28.7
28.7
26.8
28.1
29.5
26.2
9月初旬
26.8
25.8
27.8
29.8
25.6
27.7
26.7
27.4
27.2
9月中旬
24.9
25.6
25.5
26.4
26.7
27.2
24.3
27.9
26.0
9月下旬
22.3
23.3
22.8
23.0
23.8
25.4
23.1
27.2
23.6
10月初旬
21.6
21.2
20.4
21.1
21.6
24.7
21.9
25.3
22.0
10月中旬
19.7
19.9
20.3
18.8
19.2
21.9
21.7
19.8
20.7
10月下旬
19.7
18.9
14.2
15.5
17.4
16.2
20.1
18.6
18.0
2007年だけ日平均気温20~25度の旬間がなかった!
8月25日(月)
校庭玄関前のコヒガンバナ、今朝は20cmほどになっていたのですが、周囲の雑草を取り払おうとして、誤って先端から7cmほどで折ってしまった。貴重な1本、残念、折れた先端を水に浸しているが、種子は無理。悔やんでも仕方ない。花が折れたことによって、養分が行き渡り、鱗茎が大きく育ち、分裂増殖することを期待したいものです。
8月27日(水)
折れたコヒガンバナのすぐ横に別の芽が伸びており20cmほどに、更には校門横にも2cmほどの芽が。それでも、昨年より10日以上は遅い。
8月31日(日)
玄関横の2本目のコヒガンバナが開花(花弁の長さ3cm、花茎40cm)、校門横も数日うちには開花するのでは。ヒガンバナのほうは、まだ見つけてはいない。8月下旬の日平均気温、2000年以降では最低、ヒガンバナの開花にどう影響するか・・・。
9月2日(火)
折れたコヒガンバナが、遅れたが小さく開花(花弁の長さ2cm、左上写真マウスオン)、水に挿しているだけで、養分不足からか。ヒガンバナの開花情報はまだないが、菊池で黄色のヒガンバナ(ショウキズイセン)の芽が伸びてきたとの情報。赤より黄が先とは!
9月3日(水)
菊池での黄色のヒガンバナは誤報で、シロバナヒガンバナでした。今朝携帯で撮られた写真(左下の写真)を頂きましたが、黄色が入った白のようです。シロバナヒガンバナはコヒガンバナ(赤)とショウキズイセン(黄)の雑種で、完全な白は少なく、ほんのり赤や黄が入っているものが多いようです。しかし、早咲きのコヒガンバナ以外では今年最初の開花情報です。ありがとうございました。
昨日、東京都練馬区からコヒガンバナの開花情報と写真を送っていただきました。昨年500個ほどの種子を蒔いたが発芽しなかった(ただ、半分は彼岸花エリアに蒔いたので発芽の確認不可能)とのこと。発芽率は低いんですね。本校で未だ(過去4年)発芽に成功していないのも納得。気長に挑戦して参ります。
菊池のシロバナヒガンバナ
撮影:2008/09/04
校門横のコヒガンバナ
撮影:2008/09/05
9月5日(金)
校門横のコヒガンバナも開花、玄関横の2本目のコヒガンバナは枯れはじめた。コヒガンバナは、明日にでも開花しそうなのがもう1本だけ、後は・・・。ヒガンバナも数本、芽が伸び始めています。来週には県内各地で次々と開花することでしょう。
9月7日(日)
彼岸花を探しに山都町まで足を伸ばしたのですが見つかりません。昨年早咲きだった美里町の3000段の石段近くに行くと明日にでも開花といった状態。周囲に足跡があり、花を摘まれた方があった可能性も。その数km先まで探すと5~6本開花しているのを発見(左下写真)、内2本は花も終盤で花弁に白い筋が、今月初めの開花の可能性も。更には道路脇に紫色の珍しいヒガンバナ(右下写真)を発見、園芸種とのこと。最近、ヒガンバナが見直され、様々な種類が出回っているようです。
美里町のヒガンバナ
撮影:2008/09/07
珍しいヒガンバナ
撮影:2008/09/07
9月11日(木)
今朝、熊本市東町のシロバナヒガンバナが半開きの状態、本日中には開花か、ヒガンバナも今日か明日には開花しそうでした。例年に比べて開花が遅いようです。日平均気温の推移をみても、8月下旬に26.2度だったのが9月上旬は27.2度と上昇、この気温の影響でしょうか。
先日(8日)、「黄色のヒガンバナ(ショウキズイセン)が咲いていた」との情報を得て訪れる(東バイパス沿いの再春館前の花壇)と既に終盤(左下写真)、今月初めの開花だったのでしょう。8月下旬の気温を察し開花したのでは、ショウキズイセンがヒガンバナより早かったというのも珍しいようです。校門横のコヒガンバナも枯れはじめました。
東バイパスのショウキズイセン(9/8)
マウスオンは「お願い!」の立て札
東町のヒガンバナ(9/13 早朝)
マウスオンはシロバナヒガンバナ(9/13)
9月13日(土)
東町のシロバナヒガンバナとヒガンバナの初開花(右上)を確認。最高気温が33度を記録する暑さのせいか、ヒガンバナの開花が遅れているようにも。南向きの日当たりのいい場所より木陰のヒガンバナの開花が早いのも、気温の影響でしょうか。ヒガンバナの開花条件には気温が一番のようです。
ところで東町の道路脇に「
花は折らないで・・・
」のお願い(左上マウスオン写真)が、持ち帰る人やいたずらが多いのでしょう。折った跡や掘り返した跡も、球根ごと持ち帰る人も!お店にも売っていますよ。
落花前の白スジが入ったヒガンバナ
マウスオンは開花直後のヒガンバナ
棚田に次々と開花するヒガンバナ(美里町)
田んぼのあぜ道に(マウスオン、甲佐町)
9月15日(月)
昨日、西原村、御船町、美里町、甲佐町、城南町と周って、ヒガンバナの開花を確認。中にはすでに花弁に白いスジが入った(左上写真)のも、先週はじめには開花していたのでしょう。今も茎がニョキニョキ、まだ芽が出ていないところも多いようです。芽が出て開花まで1週間、そして花が1週間。県内のほとんど、これから月末にかけてヒガンバナの最盛期を迎えることでしょう。
9月20日(土)
東町中学校の校門横の紅白のヒガンバナ、健軍東小学校のヒガンバナ、東町小学校のシロバナヒガンバナ、団地内など、次々と開花しています。ところで、第二高校西側の道路沿いではヒガンバナが見頃を迎えていますが、第二高校南側フェンス沿いにもヒガンバナが植えられているのですが、やっと数本芽を出し始めたところです。この開花時期のズレは何なのでしょうか、気温や日当たりの違いなのでしょうか?本校の校庭でも、やっと赤と白のヒガンバナが咲き始めました、今年の秋は遅いようです。
やっと咲きそろってきた東町周辺のヒガンバナ。第二高校西側道路沿いと自衛隊通りにて(2008/09/20朝) 右上マウスオン写真は本校中庭のシロバナヒガンバナ(9/22)
9月21日(日)
雨のヒガンバナ、濡れた姿もいいですね。益城町の木山川沿いのヒガンバナ、後数日で見頃に!益城町から西原村にかけて、田んぼの合間にヒガンバナが次々。しかしまだ、芽もどんどん出ています。昨日(20日)が彼岸の入り
(26日までが秋の彼岸、秋分の日と前後3日の計7日間が彼岸、彼岸とは先祖の霊を敬い墓参りをする仏教行事で、ヒガンバナの名前の由来でも)
、これから次々と満開、見頃を迎えることでしょう。
ヒガンバナに誘われ西原村から益城町へ、田んぼのあぜ道にシロバナヒガンバナ!(2008/09/21)
9月27日(土)
9月になっても、最高気温30度以上、最低気温20度以上が続いたが、昨日から心持ち涼しく。校庭の紅白のヒガンバナをはじめ、至るところで満開、来週いっぱいは続くか。第二高校周辺、日当たりが良い南フェンス沿いのヒガンバナも次々と開花、街路樹の木陰となる西側道路沿いは既に終盤、地温(日当たり)の差でしょうか。東町中学校の校門横では紅白のヒガンバナが終わって黄色のショウキズイセンと、来週はいよいよショウキズイセンが見頃を迎えることでしょう。ところで「ショウキズイセン」はヒガンバナ科ヒガンバナ属、スイセンではありません。ショウキズイセンの別名にショウキランもありますが、別種のラン科ショウキラン属と混同しないよう本サイトではショウキズイセンとしています。シロバナヒガンバナはショウキズイセンとコヒガンバナの雑種です。
シロバナヒガンバナ、東町と嘉島町(マウスオン)にて(2008/09/27)
ショウキズイセン、新屋敷と東町(マウスオン)にて(2008/09/27)
10月2日(木)
9月下旬から少し涼しくなり始めていましたが、今朝は今季初めて半袖に冷気(?)を感じました。校庭のショウキズイセンが満開を迎えつつあります。空は青く、まさに秋の空、青い空にショウキズイセンの黄色が引き立ちます。紅白のヒガンバナは遅れて開花したものを除けばほぼ終盤でしょうか。
ショウキズイセン、熊本国府高等学校の中庭にて(2008/10/02)
ショウキズイセン、甲佐町の住宅の庭にて(2008/10/04)
10月12日(日)
ショウキズイセンもほぼ終盤となりました。赤いヒガンバナも今咲き始めているのもありますので、あと一週間ほどは続くでしょう。開花が早かったものは葉(右写真)が伸びてきています。ところで、最近開花したヒガンバナや今咲き始めているものの中に、背丈が低い(茎が短い)ものが、中には10cm以下の花(右写真マウスオン)も。花は普通の大きさですが、背丈が低い(茎が短い)原因は何でしょうか?気温?養分?
10月17日(金)
玉名の方から春に開花するヒガンバナがあるとの情報、赤いヒガンバナとのこと。温泉が沸いているため、地温が高いとのことです。ヒガンバナの開花条件としては地温が大きいようです。秋と同じような地温を感じるのでしょうか。春咲きのヒガンバナとは珍しい、春が待ち遠しくなりました。ところで、校庭の開花が遅かった最後のショウキズイセンも枯れましたが、玉名ではショウキズイセンがまだ咲いているとの情報も。しかし、大半のヒガンバナは終わったようです。
10月18日(土)
熊本市内のショウキズイセンも既に終わっていると思っていたところ、今朝東町の団地内で発見、花は後数日続くでしょう。「城南町で先週の土曜日にヒガンバナのつぼみを見た」との情報を得て現地を訪ねますが、花は折られた後、これが今年最後のヒガンバナか。
10月26日(日)
5年前から挑戦していた
コヒガンバナの種子の発芽
、今年初めて成功しましたが、別の鉢でも発芽、安堵の胸をなでおろしているところです。しかし、花が咲くまではあと数年を要するとのこと、待ち遠しいですね。ヒガンバナの開花時期は終了したようです。来春までは葉っぱの季節、これから日光をたっぷり浴びて立派な鱗茎(球根)を育てます。他の草がかれている時期ですので、ヒガンバナだけが日光を独占できるんですね。
ところで、今年の熊本での日最低気温25℃以上年間日数は現在「39日」と、過去最高だった1994年の34日を超えた、ヒガンバナにも影響したのでは、地球温暖化(?)
過去の開花情報:
H13年
H14年
H15年
H16年
H17年
H18年
H19年
四季の花
ヒガンバナ
彼岸花四方山
彼岸花別名
写真紹介
育苗日記