新100校プロジェクト 平成10年度実施報告
熊本国府高等学校 Page1/2
1.インターネット利用状況
・実践項目1 授業への取り組み
英語科でのE-mail交換、商業・情報の専門教科での Webページ閲覧、現代社会での
教材収集、商業科3年生の課題研究での Webページ制作等があるが、まだ年間を通じ
た授業の展開までには至っていないのが課題。
ネチケット(ネットワーク上のエチケット)指導の重要性を感じ、ホームページ上
に校内掲示板を設置し、ネットワーク利用のルールやマナーをまとめたページを作成。
・実践項目2 課外活動
本校の活動の中で最も大きな部分を占めているのが、パソコン同好会の生徒たちに
よる Webページ発信である。学校紹介はもとより、特に郷土熊本の知られざる情報を
掘り起こし、次々と「構想・企画・情報収集・制作・発信」していることである。主
なものだけでも、以下のようなページがある。
郷土情報関係:肥後の石橋、人物歴史散歩道、熊本の水、四季の花、特産物、江津湖、
文学散歩、歴史・文化・自然、公営温泉、私立高校などの紹介等
学校紹介関係:国府高校Q&A、学校沿革、部活紹介、年間行事、宿泊研修、強歩会、
情報処理、商業、マナー研究、礼法教育、大賀ハス、北極遠征等
その他:Sky Fantasy、金魚の飼育法、県内陸上競技高校種目別20傑や各種駅伝記
録、楽々数学、野花図鑑、平和を考えるページ等
現在までに発信したページ数は600近くにのぼり、全国からの激励や問い合わせ
も多く、その対応に追われる日々。貴重な情報を提供いただき、新たなページを作成
したり、更なる情報収集に駆け回っている。
Webページ発信の反響や手応えは、様々な形で感じる。例えば「まぼろしの卒業式」
というページがある。これが総理府の外郭団体である社団法人日本戦災遺族会が、全
国の学校や図書館に配布する「戦災の悲惨さを後世に伝えるビデオ」となり、先日完
成した。このページは元々、学校紹介の「沿革」の片隅にあったもので、目立たない
ものであった。Webページ発信の威力を知ることにもなった。
先日、「肥後の石橋」が、旺文社主催「98’ソニーディスク&テープ大賞」のパ
ソコン部門入選の通知を受けた、これも生徒たちにとって大きな励みとなっている。
肥後の石橋や石工たちをただ紹介するだけでなく、郷土の貴重な文化財である石橋の
歴史的考証をはじめ、復元や保存問題にまで踏み込んだページだと自負している。
「熊本の水」は、単にすばらしい水資源の紹介にとどまらず、「豊かな地下水を守
り続けていくためにどう対応すべきか?」という、問題提起を含めた自然保護を訴え
たものである。
「Sky Fantasy」は、生徒1人で作成している天体紹介のページだが、これも充実
しており、制作者の天文に対する情熱の程を感じる。流星雨人気の11月には、その
中の「獅子座流星雨」だけで、本校ホームページの2倍ものアクセス数を記録。
・実践項目3 共同利用企画等
共同利用では「既存データベースの活用」や美里高校の「沖縄修学旅行」ML等に
参加したが、本校自主企画は実現できなかった。ネットワークを利用した共同利用は
インターネット活用の大きな利点でもあり、今後は積極的な活用を検討したい。
・実践項目4 広報・講習会活動
渡り廊下にある「インターネット掲示板」を活用。夏休みの「中学生のための1日
体験入学」、秋の「学校説明会」におけるインターネット紹介と体験。本校主催の県
内中学校の先生方を対象とした「パソコン公開講座」。本校でコンピュータ集計を担
当している県内の各種駅伝記録の Webページでの発信やビデオ制作や新聞や広報誌等
への取材協力等。
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