学校長挨拶
君への追い風 はじめる物語(ストーリー)
これは、本校のキャッチフレーズです。2021年の創立80周年を期に当時の生徒たちが考えました。「国府高校は君たちの向上心を、精一杯後押しをして、将来の夢をかなえる一助になるよ。ここで一緒に青春の火を燃やそう」という思いが詰まっています。
「君」はもちろん国府生のこと。「追い風」は、本校の先生方であり、隣にいる同級生であり、部活の先輩や後輩であり、卒業した先輩たちであり、保護者の皆様であり…本校にかかわるすべての人たちです。そして、生徒たちがお互いにお互いの「追い風」となれるチーム国府を目指しています。
さて、ここで少し本校の歴史を紹介します。
本校は昭和16年(1941年)に熊本商工会議所が設立した、熊本女子商業学校を前身とします。開校はこの年の5月18日です。戦後、熊本女子商業高等学校となり、当時より即戦力として働くことのできる人材を育成してきております。平成6年(1994年)4月に、普通科を設置し、校名を現在の熊本国府高等学校に改称、第1期生を迎えました。翌年の、平成7年(1995年)には男女共学となり、現在に至ります。卒業生は4万人を超え、熊本県内のみならず各界で活躍されています。
本校の建学の精神は「人間全体を正しく成長させる全人教育を基盤として、身体的、情操的、知性的、社会的、四面の調和的発達を遂げしめ、真に役立つ人材を育成する」であります。80年以上この崇高な精神のもと、校訓「礼節 創造 自立」を常に胸に抱き、卒業後もこの精神が人生の基軸となるよう、継続した教育を行っています。
熊本国府高等学校は、生徒たち一人ひとりの個性や資質、能力を最大限伸ばし、生徒たちの純粋で真剣な取り組みを精一杯応援しています。健全な身体を培い、情操を豊かにし、知性を伸ばし、社会性を身につけ、その先に自己実現ができるよう、地域の方々や同窓生、ご家庭の皆さんと協力し合いながら、生徒たちを後押ししています。
学校法人泉心学園
熊本国府高等学校
校長 谷口晋平
建学の精神
「人間全体を正しく成長させる全人教育を基盤として、身体的、情操的、知性的、社会的、四面の調和的発達を遂げしめ、真に役立つ人材を育成する」
校訓
建学の精神を実現するために、学校生活の規範として「礼節 創造 自立」の校訓が定められています。
沿革
写真は順に「第1回入学式(昭和16年5月18日)の様子」と「昭和56年4月までの校舎」です。校舎は2つの円形の建物が特徴となっていました。昭和37年2つ目の円形校舎(右)が完成した直後の航空写真です。新円形校舎の前には、自動車部の練習コースが見えています。当時は16歳で軽自動車の免許が取得できたので、部活動としての自動車部があったそうです。校門前がちょうど健軍方面行きの「水前寺公園前」電停でした。創立当初は電車はもっと右(北)側を通っていて、水前寺公園の入り口が終点で、本校の運動場が公園の入り口まで続いていたそうです。 現在の校舎は写真の左上の方角で、直線距離にして300m程の所です。
1941年 (昭和16) |
熊本商工会議所立「熊本女子商業学校」創立(熊本市出水町今578-1) |
1948年 (昭和23) |
「熊本女子商業高等学校」となる |
1981年 (昭和56) |
現在地(熊本市国府2丁目15-1)に移転 |
1993年 (平成05) |
女優の和泉雅子さんと生徒10名が北極遠征 |
1994年 (平成06) |
普通科を設置,学校法人泉心学園「熊本国府高等学校」と改称 |
1995年 (平成07) |
男女共学となり、男子1期生入学 |
1998年 (平成10) |
男女共学1期生卒業 |
2001年 (平成13) |
創立60周年 |
2009年 (平成21) |
普通科を普通・特進・アスリートの3コースに改編 商業科・情報処理科をビジネス科に統合し、アクティブ・コンピュータの2コースに改編 |
2011年 (平成23) |
創立70周年 |
2012年 (平成24) |
公務員コース1期生卒業 まなびや開設 |
由来
「熊本国府高等学校」の校名は、奈良・平安時代に、現在の校舎付近に肥後の国の「国府」があったことに由来しております。創立当初の話として第二次世界大戦中のまぼろしの卒業式があります。現在では、普通科とビジネス科に、1000名余りの生徒が学んでおり、礼法教育とコンピュータ教育に力を入れるとともに部活動も盛んな学校となっています。