アジサイ(紫陽花)は、双子葉植物離弁花 ユキノシタ科(最近はアジサイ科として独立) アジサイ属。園芸種(西洋アジサイ)は日本原産のガクアジサイから品種改良されたもので、シーボルトがヨーロッパに紹介。江戸末から明治にかけて、欧米の愛好家が持ち帰り、西洋人好みの様々な色や大きさの園芸種が出来上がり、逆輸入されたのが今日の西洋アジサイだそうです。 | |
色は紫、赤、青、白など様々。土が酸性なら青、アルカリ性なら赤色が強くなると言われています。しかし、一箇所で様々な色の花がある場合もあり、個体ごとに決まっているのでしょうか? 花に見えるのは小さな花の集まりで、小さな花の花びらに見えるのは萼(がく)、その真ん中に本当の小さな花(左下マウスオン写真)。園芸種の西洋アジサイ(ハイドランジア)以外に、ガクアジサイやヤマアジサイなども。 | |
左上はガクアジサイ、右上がヤマアジサイ(阿蘇日の尾峠にて 8/9) ガクアジサイは外側の装飾花と中央の両性花からなる。装飾花は4枚の花びらとがくだけ。雄しべや雌しべがあるのは中央の両性花で名前の由来でも。ガクアジサイでは昆虫を誘う花と種を作る花とが完全に分業。江戸末期頃、ガクアジサイの中に装飾花ばかりのものが出現、それが海外に渡り、赤・桃・青と多彩な花に改良され、再び日本に帰ってきたのが今日の西洋アジサイ。彩り多彩な西洋アジサイと昔ながらのガクアジサイやヤマアジサイ、皆さんはどちらが好みでしょうか。 |
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ハナシノブ(花忍)高森町の阿蘇野草園 ハナシノブは阿蘇の梅雨を彩る野花。ハナシノブが咲くころ、同野草園内では毎年演奏会(2006年は6月25日)が開催されます。 | 大賀ハス(古代ハス) 本校の2つのハス池に6月から8月にかけて開花し続けます。朝早く花が開き昼過ぎにはつぼみ、翌日は更に大きく、3日目辺りまで花を開きます。 |
「アジサイ」の語源は「アヅ・サ・アイ」、「アヅ」は「集る」、「サ」は「真」、「アイ」は「藍」、即ち「集真藍」で「小さい真っ青(藍色)な花が集まった」と言う意味のようです。日本は酸性土壌で青い色が強かったのですが、ヨーロッパはアルカリ土壌の為、赤色が増したようで、華やかな花を好む欧米人によって更に大きく色鮮やかな花に改良されたのが西洋アジサイ(hydrangea、ハイドランジア)です。肥料によっても色が変化し、チッソ・リン酸が多いと赤く、カリウムが多いと青くなるとのこと。チッソ・リン酸・カリのバランスをうまく考えれば、色をコントロールできそうです。しかし、肥料のやり過ぎには注意すべきとのこと、実際に植えていろいろ試してみたいものですね。紫陽花2
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