アジサイは アジサイ科(以前はユキノシタ科に)アジサイ属の総称。ヤマアジサイやガクアジサイから改良され、青、赤、白、紫、ピンク、緑と、様々な色、様々な品種が。同じ花でも、咲き始めから終りまで色がいろいろと変化します。ツボミのうちは緑色で、だんだんと白く、更には青や紫や赤に、それも次第に濃い色に変わっていくのも不思議です。ところで、ひとつの大きな半球形の花(左下写真)に見えるのは、実は小さな花の集合で、その一つ一つの花びら(花弁)みたいに見えるのは萼(がく)で、萼が大きくなって花びらのように見えているのです。本当の花びらは萼に囲まれた中央の小さい点のような部分(右下写真)にあります。
ガクアジサイは中央の細かな両性花(右下マウスオン写真)と周辺の装飾花で構成されています。ところで、ガクアジサイの「ガク」、花の萼でなく、額縁の「額」だそうです。中央の両性花を囲む装飾花が額縁の「額」に見えたからとのこと。
晴れた日のアジサイは、さほど美しくないようにも思えるのは気のせいでしょうか。幾つもの色が混じりあって、濁ったというか、汚い色に見えてしまうのです。うって変わって、雨に濡れたアジサイは、実に生き生きと、輝いてさえいます。まさにスポットライトを浴びているかのように、雨中のアジサイは鮮やかな色合いに満ち満ちています。水を得た魚じゃない・・・、まさに雨を得たアジサイ!
好天の光に比較して、雨の日の光には何かが足りないのでしょうか。それとも、水に濡れることで、アジサイから反射する光が微妙に変化するのでしょうか。光学的な研究の対象になるのかもしれませんね。ご存知の方がおられましたら、お教えください。アジサイが雨が似合う花であることは確かです。
ところで、雨の日はカメラが濡れて撮り難いものです。梅雨入りしての初めての日曜日、天気予報では雨だが、まだ降ってはいないことを幸いと、アジサイを探しに出かけることに。幸か不幸か、撮りはじめても、撮り終わっても、雨はなく、アジサイは乾ききったまま・・・。アジサイから反射されてくる美しい光を捉えることが出来ず、今回もまた、物足りない写真(単なる技術不足・・・)となってしまいました。場所は宇土市の轟泉自然公園でした。最盛期は過ぎていましたが、花ショウブ(肥後花菖蒲)もすばらしい!(撮影:2007/06/17,2008/06/10,14)
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