万田坑(まんだこう)跡 (荒尾市)

工事中!


 炭鉱の建造物を紹介します。荒尾の万田坑は日本最大規模(当時)の竪坑(たてこう)として旧三井三池炭鉱が総力を挙げて整備した建造物です。第一竪坑は明治35年、第二竪坑は明治37年に操業。万田坑は昭和26年に採炭中止に、第一竪坑は解体されヤグラは北海道芦別鉱業所へ移築されますがその後解体されます。第二竪坑は揚水や坑内管理のために残されます。残った第二竪坑をはじめとする建造物は、わが国の近代化に大きな役割を果たした炭鉱技術システムを残すものとして、平成10年5月に国指定重要文化財に、更には「九州・山口の近代化産業遺産群」の一つとして、熊本では宇城市の三角西港などとともに世界遺産暫定リストに登録、世界遺産登録が期待されています。

道路沿いの看板です 竪坑前の案内板です
 国道208号線を大牟田方面に向かい、荒尾駅を過ぎ、荒尾第2小学校付近から右折1km、トンネルを過ぎ右手に「万田坑館」、その交差点を左折200m。石橋「岩本橋」方面からも南岸の県道29号線を西進してもよい。
 
レンガのアーチが見えます レンガ造りが明治っぽいですね
 工事用パイプやぐらで覆われているのが第二竪坑のやぐらです。レンガ造りの建造物が捲揚機室で、巨大な歯車などが残っているそうです。立ち入り禁止の立て札が。炭鉱資料館「万田炭鉱館(0968-64-1300)」にお願いすれば案内していただけるとのこと、次回にでも建物の内部紹介を含めて更新したいと思います。2009/02/01
 
万田炭鉱館 万田炭鉱館館内の様子
 万田炭鉱館(TEL0968-64-1300 入館料無料)
 当時の炭鉱社宅の集会場「万田講堂」があった場所(万田坑から300mほど)に建つレンガ造りの建物。炭鉱の歴史や設備や人々の暮らしを紹介する展示パネルやビデオ等があり、日本の近代化と戦後復興におきな役割を果たした万田坑の姿を教えてくれます。万田坑のガイドもお願いできるのですが、先月からの補修工事中のため、ボランティアガイド(有料)は中止しているとのことでした。2009/02/26
写真:2009/02/01,26 最終更新:2009/03/02
制作:熊本国府高等学校PC同好会

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