「我が国には中国やヨーロッパのような石造文化の伝統はなかった」という誤った認識もあるそうです。江戸時代及びその以前から、九州・沖縄を中心に石造アーチ橋文化が花開き、これが全国に伝わり、石造文化が各地で生き続けています。石橋をはじめとする地味な土木遺産は、ややもすれば軽視され、無視されてきました。もの言わぬ石橋たちです。周りにいるものが代弁しなければ、その価値を知られる事なく葬り去られてしまいます。「日本の石橋を守る会」は、その名称通り「日本の石橋を守る」ため、1981年1月に結成されました。日本の石造文化の一つである石橋を調査研究し、郷土の文化財として保護顕彰すると共に、石橋文化の保全を目的として活動しています。日本の石橋を守る会の活動に賛同いただける方、是非入会して石橋の代弁者となって下さい。
総会は毎年春に開かれます。2005年は、現存するアーチ式石橋の数が熊本で最も多い「美里町」で開催されました。総会の後、熊本県内の全眼鑑橋を再調査された東陽村石匠館の上塚館長と石橋研究家の浦田さんの対談。要石のずれの問題、大半の肥後の石橋の石材である「阿蘇溶結凝灰岩」の話等々、興味深い話が次々。翌日は美里町内にある霊台橋、緑川ダム下流の柱状節理や鶴木野橋崩落跡、復元水路橋の風呂橋を廻る現地見学会。中国の古典「孟子」に出てくる物見台にまつわるという霊台橋の名前の由来、鶴木野橋の崩落直前に渡ったという日本女性史研究の先駆者高群逸枝の話、雄亀滝橋の元々の名称は桶滝橋だった等々、話は尽きません。ちなみに、2006年の総会は宮崎県日南市で、2007年は熊本県菊池市で開催されました。
2005年5月14日(土)〜15日(日) 「日本の石橋を守る会」総会と現地見学会 |
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総会後の対談「目鑑橋を再調査して」 |
2日目の朝、霊台橋にて | ||
鶴木野橋崩落跡地にて |
風呂橋復元地にて | ||
「日本の石橋を守る会」への入会を歓迎します。石橋を愛する方、石橋を守りたい方、石橋を知りたい方、年会費は1000円です。下記事務局までご連絡ください。 | |||
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2009年4月18日(土)〜19日(日) 石橋に興味をお持ちの方はどなたでもでも参加できます。 総会参加は無料です。気軽においで下さい! 熊本城稲荷神社発(10:30AM)のマイクロバスも! |
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記 |
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期日 | 2009年4月18日(土)〜19日(日) |
場所 | 一勝地温泉 かわせみ 熊本県球磨郡球磨村一勝地乙 39-2 電 話 0966−32−0200 FAX 0966−32−0221 e-mail info@kawasemi-onsen.jp http://www.kawasemi-onsen.jp |
日程 |
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参加費 |
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事務局 | 熊本市本丸3−13 熊本城稲荷神社内 本田義雄 電話:096−355−3521 FAX:096−355−6548 |
総会以外にも、各種の石橋に関する様々な講演会や展示会に協力しています。写真は平成17年9月3日(土)〜11月29日(火)に石匠館で開催された「種山石工列伝展」と講演会(10月16日、11月6日)のスナップです。 |
熊本国府高等学校パソコン同好会がWEB「肥後の石橋」を発信するにあたりましては、日本の石橋を守る会にいろいろお世話なりました。日本の石橋を守る会の活動に賛同するとともに、感謝の意味をこめ、本ページを発信させていただきます。なお、本ページに利用した写真等、守る会会員の方からご提供いただきました。簡単な問い合わせなら、E−mailでも。(2005/05/25、最終更新:2006/03/04)