橋の種類


 本サイト「肥後の石橋」では「石造眼鏡橋(アーチ橋)」を中心に扱っていますが、本ページでは橋の種類を考えてみたいと思います。まず、いろいろな橋の写真を紹介します。「あれ!これも橋?」なんてなものもありますね。この他にも、珍しい、面白い橋があるかと思います。ご存知でしたら、お教え頂ければ幸いです.。

飛び石橋 沈み橋
飛び石橋(玉名市)
万葉集などでいう石橋(いわはし)
 
沈み橋(美里町)
水かさが増すと水中に沈む
 
屋根つき橋 八つ橋
屋根つき木造橋(阿蘇市)
濡れて腐らないように屋根が!
 
八つ橋(嘉島町)
京都の銘菓「八つ橋」の名の由来?
 
つり橋 流れ橋
つり橋(八代市泉町)
元々はかずらや縄で吊っていた
 
流れ橋(八代市泉町)
流れることを恐れない橋
 
丸木橋 マウスオンは御船町の屋形川虹の大橋(2008/12/28撮影)
丸木橋(山都町)
都合よく倒れてくれた木が
 
アーチ鉄橋(南阿蘇村)
石造眼鏡橋から金属アーチへ
 
木造桁橋 木造アーチ桁橋
木造桁橋(熊本市小島中町)
東御幸橋、昭和56年架橋。マウスオンの写真は山都町の眼鏡橋「瀬峰橋」の横に自動車通行用に架けられた橋
 
木造アーチ桁橋(菊水町)
菊水ロマン館近くの江田川に。アーチの部分は鉄骨を木で覆ってあるようだが、自然な木肌は周囲の景観にもピッタリ
 
自然石橋、マウスオンは白髪山天然石橋 自然石橋(南阿蘇村)
本物の橋ではなく、眼鏡橋のようなアーチが自然に出来たもの。これを見てアーチ橋を考案したとも。県内にも幾つか。これは南外輪地蔵峠登山道北側尾根に。グリーンロードから撮影(2005/10/30)。マウスオンは八代市東陽町の天然石橋

 

 橋の種類といっても、分類方法も色々。材質、形状、目的等、分類法も様々です。材質からは、石橋、木橋、コンクリート橋、金属橋、・・・。形状からは、アーチ橋、桁橋、つり橋、丸木橋、合掌橋、トラス橋、ラーメン橋、斜張橋、・・・。目的別なら、車道橋、歩道橋、鉄道橋、水道橋、跨線橋(線路の上に架けた橋)・・・。他にも、流れ橋(洪水時に橋板を流れさせて橋全体の崩壊を防ぐものや、橋板をロープで繋いでおいて、減水後手繰り寄せて復旧するものも)、沈み橋(洪水時には水面下になるもの)、舟橋(舟を並べたもの)、屋根つき橋(外国には昔から多いようですが、近年日本でも増加)等々、いろいろあります。




材質 石橋、土橋、木橋、かずら橋、レンガ橋、コンクリート橋、金属橋、・・・
形状 アーチ橋、桁橋、つり橋、丸木橋、合掌橋、トラス橋、ラーメン橋、斜張橋、・・・
目的 車道橋、歩道橋、鉄道橋、水道橋、獣道橋、跨道橋、跨線橋、・・・
その他 飛び石橋、流れ橋、沈み(潜り)橋、舟橋、屋根つき橋、八つ橋、・・・

 万葉集など古典文学の世界に登場する橋もいろいろ、石橋(いわはし、石を並べただけの飛び石橋のこと)、土橋(丸太などの橋面に土を敷いて歩きやすいようにしたもの)、八つ橋(数枚の板を稲妻状に連結して架けたもの。元々浅瀬を選んで板を渡したので、左右に折れた形に)、打橋(一枚の板などの移設可能なもの)、浮き橋(舟橋、舟を並べ、その上に橋板を渡したもの)などです。ところで、京都銘菓「八つ橋」の缶に「八つ橋」の絵がありました、関係ありそうですね。形が似ているからでしょうか。
 最近、野生動物保護の目的で、高速道路などに野生動物が移動し易いように橋を架ける場合もあります。人間のためでなく、野生動物保護のための橋「動物橋・獣道橋」です。

 私たちの「肥後の石橋」では「石造アーチ橋」を中心に発信していますが,その「石造アーチ橋」の呼称だけでも「眼鏡橋」「目鑑(めがね)橋」「めがね橋」「太鼓(たいこ)橋」「虹橋」「拱橋(きょうきょう)」「反(そり)橋」など様々。更には、一つの橋でも複合的に組み合わされている場合もあり、単純には区分できないものもあるかと思います。

 
最終更新:2009/12/12

<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会


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