熊本県高等学校文化連盟吟詠剣詩舞部
2008年の全国高等学校総合文化祭(群馬)において、熊本県高等学校文化連盟
一、水俣
水俣市の南8.5㎞を西へ流れて八代海に注ぐ境川は、肥薩(肥後と薩摩)の
肥薩の界を過る 頼 山陽 作
(吟)熊本工業高校 濱田 陽介
境橋へは国道3号線の鹿児島との県境手前を左折境川の上流へ進むとJR鉄橋の先に見えてきます。写真は別ページ「水俣の石橋」より。 |
二、水俣
昭和五年の春、生れ故郷の水俣に帰省。徳富蘇峰、ときに六十八歳。車中での感慨を次のように述べている。
故郷に入る 徳富 蘇峰 作
(吟)玉名工業高校 大野 弘貴
三、葦北
景行天皇が芦北海岸(熊本県葦北郡)を巡幸されてからおよそ一世紀を経たころ、この地に派遣された
野坂の浦を過る 馬場
※和歌 あしきたの
(吟)八代高校 内田 実里
(吟)八代高校 平山菜見子
※ 葦北の野坂の浦ゆ船出して
水島にゆかむ波立つなゆめ
野坂の浦(上の写真、2008/07/28撮影)は、芦北町佐敷の打たせ船の発着場や計石温泉センターの先ですが、同じ芦北町内にもう1箇所、田浦港の近くにも「野坂の浦(下の写真、2008/08/17撮影)」が。どちらが本当の野坂の浦かは分かりません。両方とも似かよった場所で、どちらにしても芦北町の不知火海沿岸であることは間違いないかと。 | |
四、八代
其の上の風流侍従・
和歌 聞きしごと
八代白百合学園高校 大住 葉子
聞きしごとまこと
〔 ※ 繰り返し 〕
水島は八代市水島町の球磨川左岸(南側)の河口近くにあり、写真の青い屋根は龍神社、その先に見えるのが水島。海岸沿いの道路を100mほど進むと左手に歌碑があります。現在の水島は堤防のすぐ近くにありますが、この辺りは広大な干拓地で、当時は離れ小島だったかと。なお、水島へは国道3号線夕葉橋を渡った左岸を河口へ向かうのが分かりやすいか、夕葉橋より4km程。写真は2008/07/28撮影。 |
五、人吉
かつての
球磨川を下る
(吟)御船 高校 岩永 麻由
(舞)熊本国府高校 岩谷 仁剛
(舞)熊本国府高校 田代 貴慶
人吉から鍾乳洞「 |
漢詩とか和歌と聞くだけで国語の授業を思い出し、何となく眠くなる方もいらっしゃるのでは、実は私も・・・。しかし、ふるさと熊本の景色が詠まれているとなれば話は別、詩歌やそこに登場する風景に興味を・・・。水俣から芦北、人吉、八代のコース、肥薩オレンジ鉄道とJR肥薩線の旅も楽しいかと。更に時間とお金に余裕があられれば、打たせ船や球磨川下りも。(私もいつの日か、ラフティングに・・・)自然美ばかりか、海や山の幸、それに温泉等も満喫できるコースでも。2008/08/13 |