熊本文学散歩


檜垣の媼と蓮台寺(地図と写真)

蓮台寺(檜垣寺)

九品山浄土院といい
寺暦は定かではないが
花山天皇(984〜986)の時代に
檜垣が観音菩薩像を安置したのが
始まりであろうと言われている。
熊本駅前の道路を南方に直進する
こと約2kmの白川沿いに位置する。
駐車場は数台のスペースもあるが
周囲は狭い路地。
白川堤防は車の進入不可。
檜垣媼像
お寺の方にお願いすれば
拝観させていただけます。
観音堂の観音像の横に安置され、
右ひざを立てている「立てひざ姿」と
いうのに興味が。
聖観音菩薩立像
檜垣が信仰していたのが観音様。
これは檜垣の頃のものとは違うが、
檜垣像はこの観音様の左横に。
檜垣の塔
一時、熊本城内に移されたことも
あったが、細川忠興(三斉公)が
再び蓮台寺に返還されたという
文献もあるとのこと。
檜垣の塔前の立て札
(上写真の右の立て札)
謡曲や能の世界でも有名な桧垣媼
謡曲「檜垣」は「姨捨、関寺小町」と
ともに三老女物として、謡曲愛好者に
特に知られているものとのこと。
境内の千体地蔵尊石像
寛政年間(1790)当時の白川氾濫で
水害や病気で亡くなった方の冥福と
荒れ果てた田畑の復興をを祈って
当時の住職が作られたもの。
毎年9月24日は地蔵祭りが。

 平安と江戸、700年という時を超えて、岩戸観音の篤い信仰で結びついている歌人「檜垣(桧垣)の媼」と剣士「宮本武蔵」。今年はNHK大河ドラマの影響で、折からの武蔵ブーム、檜垣を訪ねて、参拝される方も多いとのこと。お忙しい中、檜垣像の拝観させていただいた上、檜垣はもとより武蔵のことも含めて、いろいろお話をお聞きすることができました。ありがとうございました。なお、前ページを含め、いただいたパンフレットを参考に致しました。

写真撮影:2003/11/01 最終更新:2003/12/21

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<制作>熊本国府高等学校パソコン同好会