校長 星子孝之
本年度は国公立学枚が全国一斉に完全週5日制を実施するのに伴い本校もこれに準じ完全週5日制を実施することにした。これまで、本校では、平成4年9月から月1回、更に平成7年4月から月2回の週5日制を導入、そして今回、完全週5日制を実施するに至つた。
週5日制は、教育改革の一環であり、子供の教育は、学校・家庭・地域社会が相互に連携し、子どもたちに豊かな活動を経験させ、「生きる力」をはぐくむことを目的としている。
本年度当初、生徒たちには週5日制の心構えとして、次のこと等を連絡指導した。
また、土曜日・日曜日については、これまで同様必要に応じ学校を開放し、生徒たちが様々な活動を展開できるようにしていきたいと考えている。
さて、近年の本校生徒実態の大きな変化の一つに進路がある。
平成元年度卒業生の進路をみると、就職が356名の71.9%、進学が98名の19.8%、家事従事その他が41名の8.3%であった。平成13年度は就職が142名の31.2%、進学が246名の54.1%、家事従事その他が67名の14.7%である。
両年度を比較すると、平成13年度は就職が大幅に減少し、進学が約3倍に増加、就職よりは進学の数が大きくなった。
この変化に対応し、進学については、これまで以上に、学習指導を充実させ学力の向上をはかり、豊かで適切な情報を提供する。また、就職については、職業観・勤労観の育成と求人開拓が急務と考え、今年度就職アドバイザーを設置することとした。
今、サッカーのワールドカップが日本と韓国の各地で展開されている。選手の激しい動き、華麓な技、成熟した戦術等驚嘆する。
ところが、高枚生のスポーツ競技にも大きな感動がある。それは、ワールドカップのような成熟した巧みさはないが、若者のひたむきさ懸命さに熱いものがあるからであろう。 このひたむきさ、懸命さこそが、若者を大きく成長させる原動力であると考えている。