平成10年度熊本県高等学校総合体育大会(県総体)は、5月29日から6月1日の4日間、32種目に89校が競技に参加し熱戦が展開された。
本校は、10種目に参加し、その結果は、サッカー、女子ソフトボール、女子ハンドボール、女子バスケットボールが優勝、男子ハンドボール、男子バスケットボールが3位。また個人競技では、陸上の男子400メートルリレー、男子3000メートル障害が2位、女子400メートルリレー、女子円盤投が3位。水泳では、女子200メートル個人メドレー2位、女子100メートルバタフライ3位と上位に入賞した。
県総体は、昭和48年度から実施され今年度で26回になるが過年度本校最多優勝数は3種目であり、本年度の優勝4種目はこれまでの最多記録を更新した。昨年度の優勝数は2種目であり本年度は倍増したことになる。また優勝旗数4は参加校中最多であった。熊本で開催される平成11年の国体、平成13年の全国高校総体を目指し県下各高校が競技力の向上を図っている最中にこのような成績を上げ得たのは本校にとり大きな収穫であった。この結果は、顧問教師の熱意溢れる指導、そしてそれに応えた選手生徒の努力によるものであるが、それに加えて一般の生徒、教師、保護者の方々のご支援がなければこの成果は生まれてこなかったと感謝している。
一方、平成10年度熊本県高等学校総合文化祭(県総文)は、第10回を迎え記念県総文として県外の高校生も招待し、6月4日パレード、そして6月5日から6日にかけて熊本県立劇場を会場として開催された。本校からは、バトン部、吟詠剣詩舞部、コーラス部、演劇部の4部が参加し多くの観客に感銘を与えた。 今年春、男女共学初の卒業生523名が巣立ち、共学が1巡した。平成7年度から平成9年度を共学の第1ラウンドとすれば、今年度は第2ラウンド、新しいステージヘと進展する。この第2ラウンドの幕開きに体育・文化の各部が活躍した意義は大きい。
今回、若人が得た成就感は、自信となり、更に大きな希望となり、可能性を拡大し開花させようとする。これが本校の勢いとなっている。
共学第2ラウンドの幕開きとなる今年度は、更に教育の質を高めていくことを基本にし、次の方針で教育を行うことにしている。
学校生活は、可能性へのドラマである。若人が己を錬磨し「桃季門に満つ」ことを期待している。