熊本・燦燦・賛!(通潤橋での出来事)



通潤橋の放水 10月10日、家族とともに矢部町、清和村、蘇陽町(H17年2月、3町は合併し山都町に))を廻りました。蘇陽町のそよ風パークで一休みしていると携帯電話が。学校からの連絡でした。矢部町の「通潤橋物産館」のH様が「財布を預かっている」とのこと。財布は持ってなかったので、不思議に思いながらも、食事をした通潤山荘に電話をすると「Hさんは通潤橋物産館」の方らしい。折り返し物産館のほうへ連絡をしたところ「1万円が入った学校の封筒、当方の記名がある」とのこと。さっそくお礼に出かけたのだが、届けられた方は「当然のことだから」と、名前も告げずに立ち去られたという。
 ウェストバッグに、落とした封筒とともに携帯電話を入れていた為、慌てて電話を取り出した時不注意で落としたようだ。わざわざ物産館までお届けされた方、学校へ電話をしていただいたH様、本当にありがとうございました。落としたお金以上に、暖かい心情に出会った喜びを感じています。「熊本はすばらしい!」と声を大にして叫びたい気持ちです。
 通潤橋は、惣庄屋「布田保之助」らの願い通り、水不足に悩む白糸台地を潤し続けてきた大切な橋です。通潤橋が伝えるものは、架橋に携わった多くの石工や住民たちの「汗」と「知恵」と「心」があります。田畑を潤す「水」ばかりか、人々の心を潤す「ぬくもり」を、今に伝えています。今年は架橋150年、通潤橋の美しい姿とともに、美しい心が末永く受け継がれていることを実感した出来事でした。(2004/10/11 R.N.)
熊本のすばらしさの一端だけでも紹介できればと・・・  

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