阿蘇市小嵐山(しょうらんざん)にも羅漢(らかん)さんたちがいらっしゃいました。熊本の民話「なばの泣き堰(ぜき)」由来の「小嵐山」を訪れて知りました。「小嵐山」は京都の嵐山(あらしやま)に周囲の景色が似ていると言うことで、熊本出身の偉大なジャーナリスト徳富蘇峰の命名だそうです。阿蘇市宮地の阿蘇警察署の先(東)を左方向(北)に直進した北外輪山下にあたります。
羅漢さんたちの眼前には広大な阿蘇のカルデラ(阿蘇谷)の田園地帯、その向こうには阿蘇の五岳(高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、往生岳の中央火口丘)が連なっています。北外輪山から眺める中央火口丘は仏様の寝姿(涅槃仏)そっくり。また、付近の田んぼには、4~7世紀に造られたという中通古墳群(なかどおりこふんぐん)、現在でも前方後円墳2基、円墳10基の12基が残っています。青空の下、石仏や古墳めぐりなど、周辺を散策するのも良いかも知れません。
制作:熊本国府高等学校パソコン同好会
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