地球温暖化と水

温暖化・水・食糧自給率・休耕田
次々と問題が発展し、当分工事中か!

 

 地球の平均気温は上昇している。地球の平均気温は過去100年で0.6度上昇、更に今後の100年で2度(5.8度という説も)上昇するという予想も。温暖化は加速しているのでは!
 気象庁によると、日本の年平均気温の統計のある1898年(明治31年)以降、「100年で1.07度の割合」で上昇、1980年代後半以降、最高気温35度以上となる「猛暑日」が増加、最近では1970年代の約3倍。桜の開花日も50年の間に、全国平均で4.2日早くなっている・・・などの温暖化の影響が現れている。

 ところで、熊本市の日平均気温(気象庁のデータ)の10年間の移動平均(年々の小さな変動を無視するため)をみると、1900年からの10年間の平均気温は15.3度だが、2007年までの10年間の平均気温は17.5度、100年で2.2度も上昇している、年率では0.02度。特に最近の10年では0.7度の上昇、年率にすれば0.07度、まさに急上昇。このことは右上のグラフを見れば一目瞭然。このペースで気温が上昇していけばどうなるのか。気温上昇にストップをかけることはできないのか。二酸化炭素などの温室効果ガスの削減が大きな課題である。

温室効果ガスとは
水蒸気(H2O)、二酸化炭素(CO2)、メタン( CH4)など。このおかげで地表の平均温度を約15℃に保たれている。ところが、化石燃料(石油や石炭)の燃焼によりCO2排出量が増加、地表温度の上昇(地球温暖化)の原因となる。CO2などの温室効果ガスの排出量削減が世界の課題。

温暖化で南極の氷も溶けます 温暖化が進めば地球の氷が融け、海面が上昇、大地が海の底に。気温上昇で農産物にも大きな影響が。明治の初めには北海道では米は作れなかった。しかし、22世紀には日本の大部分では暑すぎて米が作れず、北海道が米作地帯になるとの予想も。温暖化は、人間の生活から排出される温室効果ガスによって引き起こされる。その対策が地球規模で話し合われているのだが、各国の利害の対立で進展していない。地球全体ではまだ排出量は増え続けている。
 平均気温が2℃上昇すると、海面は約50cm(最大約1m)上昇するとの予想もある。海面水位が50cm上昇すると、日本の砂浜の約70%が消えてしまう。海面水位が1m上昇すると、バングラデシュでは国土の6分の1が水没、数千万人の家や田畑が失われるという。すべて海面下になってしまう島さえも。

 温暖化の影響は海面上昇だけではない。最近特に目立ってきた異常気象、洪水と渇水、異常高温、巨大台風や竜巻、最近耳にしだしたゲリラ豪雨など雨の降り方の変化、梅雨前線の北上がはっきりしない等々。降水パターンの大幅な変動で、雨や雪が利用しにくくなっている。すべてが温暖化の影響とはいえないが、誰でもができる地球温暖化防止へのささやかな行動「あとぜき」!(「あとぜき」とは熊本弁で「出入り口をきちんと閉めること」)

地球の水、淡水は2.5%、使える水は0.01% 地球上の水は14億km3(1,385,984,000km3)、その97.5%が海水などの塩水、淡水はわずか2.5%。また淡水の70%は氷で、極地や高地にあり、大半の淡水は利用が難しい。人が利用可能な淡水はわずか0.01%に過ぎないという。
 世界気象機関の資料(農林水産省資料)によると、1950年の世界の水使用量は1,359km3、1995年には3,572km3、45年で2.6倍の伸びである。利用可能な水の割合を増やし、2.6倍の水を確保してきた人間、人類の努力と知恵を垣間見る思いである。しかし、限りある地球上の水、今後も使用量の増加に対応していけるという保障はない。
 生きる為の安全な飲料水を確保できない人々も、アフリカで36%、アジアで19%、中南米で13%もいるそうだ。世界の人口60億人のうち12億人が不衛生で汚れた水を飲んでいる。学校にも行かず、毎日朝夕の2回、3時間ずつかけて水汲みをしている子どもたちもいる。国連の目標も「自宅から1km以内の水源、1人当たり1日20Lの安全な飲料水の確保」という。蛇口をひねるだけでおいしい水を得ることができる私たちには想像もできない。

ステーキ1枚の牛肉を生産するにはトラック1台分の水が必要 日本は食糧輸入大国、ということは水輸入大国でもあるということ。食糧の輸入は、水不足で困っている地域に、更なる負担を強いているのだ。なぜならば、小麦1トンを生産するのに必要な水は2000m3、大豆1トンでは2500m3、牛肉に至っては何と20700m3にも。身近な数で表すと,牛肉200gを生産するには水4000リットルが必要ということ。これらの食糧輸入に伴い、年間439億トン(農林水産省 農村振興局の試算「危機に直面する世界の水と食料生産」より)もの水を輸入していることになる。 これは、日本の生活用水(164億トン)の2.7倍もの量である(H10年)。「湯水のように使う」ということわざがあるように、水に恵まれているはずの日本が、水不足に悩んでいる地域から水を輸入している、それも「世界最大の水輸入国」という。大問題である。
 地球温暖化がもたらす農作物への影響は大きい。気温上昇に伴い、日本での米作等にも大きな影響が(高温の為、北日本を除いて稲作が不可能になる)、今後は米輸入も拡大する恐れがある。すなわち、水輸入が更に拡大されることになるということ。温暖化対策、CO2排出量抑制、水問題などを考えてゆくと、食料自給率の向上は単なる国内問題でなく、他国の環境や安全保障を脅かす国際問題へと発展しそうだ。わが国のカロリーベースでの食料自給率はわずか40%(H19概算、農林水産省資料)。国際貢献のあり方を含めて、農業や食料政策の早急な見直しが必要だろう。水温上昇は水質悪化や生態系への影響もある。気温上昇は更なる水需要増にも繋がる。問題は大きくなるばかり。ささやかだが、あとぜき徹底!

水田は貯水ダム! 日本の河川は勾配が急で短い、降った雨は一気に海に流れてしまい、利用できる量が少ないとのこと。更には、季節的変動が大きく、梅雨や台風の増水期と渇水期がある。増水期に水を溜め込み、渇水期に補充するという利用法を考えることが必要となる。ダムや堰、水田の利用である。ダムや堰については、環境破壊等の問題で新設には限度があり、既存設備の有効活用である。今ある設備をできるだけ永く利用することだろう。水田は地下水の涵養域で、水を溜めるダムの役割もある。全国の水田(251.6万ha、H20、農林水産省資料)に10cmの水を張るだけで、市房ダム(熊本の球磨川上流のダム、貯水量3510万トン)71個分に相当する。しかし、農業人口の減少や休耕田などで水田の耕作面積も減っているのが実情。水田を増やすには米食の普及拡大が肝心か、問題は更に広がりそう。最近、熊本でも企業などが休耕田を借り上げ水を張って水田を涵養域やダムとして活用している事例も。全国の休耕田(推定50万ha?)に水を張るだけで、何と「市房ダム14個分!」になるという。更にそこで稲作をすれば、食料自給率の向上やCO2削減にもつながる!
 
 <終りに>
 日本は食糧自給率を上げ、食糧輸入を減らすことが必要のようです。食料自給率の問題は単なる国内問題でなく、地球的視野で考えなければならない国際問題です。「田んぼがあっても、自由にお米を作ってはいけないらしい」と聞いたことがあります。何かおかしい。日本だけの身勝手は許されないのでは。地球温暖化と水を考えていたら、食糧や農業問題に発展してしまいました。様々な現象が互いに密接な関係にあるようです。しかし、分からないことばかりです。まとまらないページになってしまいました。間違いやおかしな点、今後誰かが更新してくれることを期待します。(「完全なページでなければ発信できないのなら、永遠に発信できない」と言い訳しながらの発信です。2008/12/23)
制作:熊本国府高校PC同好会

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