熊本の水は大丈夫か? |
ハイテク産業も大量の水を使用します。LSIなどのマイクロチップは細かい中に多量の情報を記憶処理します。よって、ごく小さなチリや不純物でも、命取りとなります。超クリーンルームと言われる工場の中で、何度も何度も薬品(トリクロロエチレン等)や純水(不純物を除去した水)で洗浄されます。熊本にはIC・LSI関連の工場が多く、ICランドなどとも形容されています。ここで使われている膨大な量の薬品や水の処理は大丈夫なのでしょうか。 更に、ゴルフ場などの除草剤の問題があります。我が熊本にも至るところに、森林がはぎ取られ、芝生でおおわれたゴルフ場ができています。芝生の雑草を除去するために、様々な薬品が使われているようです。 また、最近増えているのが、産業廃棄物処理場の問題です。ゴミの不法投棄を含め、ダイオキシンやPCB・鉛・ヒ素などをはじめとする多種多様な重金属・有機塩素系化合物等による汚染問題も深刻なものとなっています。
ハイテク産業もゴルフ場も廃棄物処理場も、進出の際は100%の安全を唱えていますが、それが裏切られた実例は至るところにあります。現実に、「熊本市内M電気の工場内の地下水から、発ガン性のあるトリクロロエチレンが、最高で基準値の9倍にあたる1リットルあたり0.28グラムが検出!(2001年2月16日朝日新聞より)」などの報道もあります。更には,私たちの生活排水や牧場・農場からの水質汚染もあると聞きます。 現在、美味しい水を飲めるのは郷土の先人たちのお陰です。その水を次世代に引き継ぐことが、私たちの世代の義務であり、責任ではないでしょうか。知らぬでは済まされないことです! しっかりと見つめていきたいものです。 |
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くまもとの おいしい水を いつまでも 健軍自衛隊通りの桜並木に紹介されていた(2009/03/25)健軍小学校の生徒さんの標語にありました。県民みんなの願いです。 |
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右の図は阿蘇を水源として熊本市を通り、有明海にそそいでいる白川流域における水の循環を大まかに表したものです。数値データも大まかなものです。 阿蘇に降った雨は、そのまま白川に流れ出るもの、一旦地下水となって熊本平野で湧き出すものも。農・工業等の産業用水として、更には毎日の生活用水として、利用されたものもまた白川に。白川は有明海にそそいでいます。 もし、今後汚染された水が次々と有明海に流れ込んでいくとしたら、有明海は? 有明海だけではありません。世界中の海が汚れてしまったら、私たちが食べる魚はどうなるのでしょう。もちろん、海よりも先に川や山、田畑が汚染されてしまうことになります。 |