ソテツ(蘇鉄)の花


 
 本校玄関横のソテツ(雄株1本と雌株2本)に雄花(上写真)1個と雌花(下写真)が2個咲いています。雄花は背が高いため下から見えますが、雌花は葉に隠れているので、脚立にでも登らねば見えません。雨の中、脚立に登っての撮影でした。玄関横のハス池手前の植え込みの中にあり、大賀ハスを観に来られた方が、とても珍しいと話されていました。このソテツは昭和56年3月に卒業(円形校舎最後の卒業生で、本校が現在地へ移転したのは、同年6月)した先輩方が、卒業後に移転が決まっていた新しい校地(現在地)に残したもの。植樹25年、今大きく育って開花しています。(2006/07/20)
 ソテツは、恐竜時代に栄えた植物の生き残りで、イチョウやマツと同じ裸子植物(生長して種子となる胚珠が子房に覆われず、むき出しにつく植物)に分類される。高さは3〜4m。葉は羽状複葉で、幹の最上部に輪状に伸びる。雌雄異株で、雄花は幹頂につき、円柱形で鱗片がらせん状につく。雌花は多数重なってつく。受精は精子(自分で卵細胞まで泳いで受精するオスの生殖細胞)による。精子をつくるのはコケやシダ類などの下等植物、種子植物で精子を作るのはソテツとイチョウだけとか。「蘇鉄」という名の由来は、枯れかかった時に釘(てつくぎ)を打ち込むと(よみが)えることから。
 
2006年7月20日撮影、天気は雨
(最終更新:2006/07/20)

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