ハスの花 | |||
「ひーらいた ひらいた 何の 花が ひーらいた レンゲの 花が ひらいた ひらいたと思ったら いつのまにか つぼんだ」という歌のように,ハスの花は早朝開いて昼にはつぼみ,その繰り返しが3日,4日目には花弁も雄しべも落ち,花托(右下の写真)だけに。その後,花托も熟し
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浮き葉と立ち葉 | |||
ハスの葉は,水面に浮く「浮き葉」と水面より高く上がる「立ち葉」があり,花は水面より高くそびえて咲きます。スイレン(睡蓮)は浮き葉だけ,花も水面に浮いているか,水面より上がっても低いところに咲きます。ハスの葉は水をはじいて水玉を作りますが,スイレンの葉は水をはじきません。スイレンの葉には切れ込みがあります。 最初に浮き葉が出て,その後立ち葉が出てきますので,水面に浮かんだ浮き葉が成長して立ち葉となるものと,最初は勘違いしていました。浮き葉と立ち葉は全く別のもの,しかし何故2種類の葉があるのでしょう?光合成の為には立ち葉が有利,雨風には浮き葉が強そうです。それぞれの利点でお互いの欠点を補い合うのでしょうか。 |
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ハスとスイレンの違い | |||
ハス(蓮)はスイレン目ハス科(以前はスイレン科とされていたが,現在はハス科として独立),スイレン(睡蓮)はスイレン目スイレン科,和名をヒツジグサ(羊草)という。ハスの葉は,水面に浮く「浮き葉」と水面より高く上がる「立ち葉」があり,花は水面より高くそびえて咲きます。それに対して,スイレン(右写真)は浮き葉だけで,花も水面に浮いているか,水面より上がっても低いところに咲きます。また,ハスの葉は水をはじいて水玉を作りますが,スイレンは水をはじきません。スイレンの葉には切れ込みがあります。スイレンの葉が水をはじかず切れ込みを持つのは,増水時に水に沈みやすくして茎や根に負担をかけない為です。 | |||
レンコンの穴 | |||
葉や茎が枯れてしまうと,水の底のレンコンは空気を取り入れることが難しくなります。空気を蓄えなければ冬を越せなくなります。そこで空気を蓄えるために発達したのがレンコンの穴,レンコンの穴は空気タンクということです。 このレンコンの穴に「からし味噌」を詰めて油で揚げたのが熊本名物「からしレンコン」です。美味しいですよ! ところで,レンコンの穴の数には諸説が。周りに8個,中央に1個で9個とか,周りに9個で中央に1個で10個などです。中央には小さい穴が2個とか3個ある場合も。周りの小さい穴まで入れれば様々。穴の数は一定ではないのでは? 私たちの考え,間違っているかも知れません。ご存知の方,お教えいただければ助かります。 |
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「ハスの花」に関する言葉
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ハスの音(開花音) | |||
「ハスの花が開くとき,ポンと音を立てる」という話,よく聞きます。「開花音を聞けば,悟りが開ける,地獄に堕ちず成仏できる」等の言い伝えがあり,是非聴きたいという願望からの幻聴なのかも知れません。はちきれそうな |
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ハスの花は温度調節をする | |||
一般に,植物の体温は外気温の変化とともに変動するものですが,驚くべきことに,ハスは開花するとき,自ら発熱して花の体温を上げたり,暑い時は水分を蒸発させて,体温を保っているとのこと。外気温が10~40度と変動しても花の温度は30~36度に保たれます。気温変化にかかわらず花の温度を一定の範囲内に保つような温度調節機能を備えているのです。まさに恒温動物並みに進化しているのです。理由は分からないようですが,花粉を運ぶ昆虫たちに暖かい環境を提供する為とか,ハスの花自身の繁殖器官等の正常な発育の為と考えられています。自ら発熱して開花する花は珍しいのですが,ハス以外にもサトイモ科やヤシ科にもあるそうです。植物学者三宅驥一はハスの花の中に温度計を入れて,気温25度のときに花の中の温度が35度もあったことを明治31年に「植物学雑誌」で発表しています。(オーストラリア・アデレード大学のR.C.セイモア准教授の研究,参考図書:三浦功大著「蓮への招待」西田書店発行) | |||
作成:2009/07/23 |
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