星食
「星食」とは、星や惑星が月に隠される現象です。
日食や月食と違い、望遠鏡などを使わなければ見えませんが、
宇宙の奥行きを感じることができる天文現象です。
星食には「
恒星食
」、「
惑星食
」などがあります。
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●土星食 (2002)
●木星食 (2001)
●土星食 (1997)
●スピカ食(1994)
星食の起きる原理
これからの星食
・2002年3月20日 土星食(ベスタ同時食)
(北日本のみ)
●土星食
2002年1月25日 未明
西日本
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月から出現したばかりの土星
望遠鏡の接眼レンズから、テジカメで撮ったもの。
月の明るい部分から姿を現しました。
土星とは、ご存知環のある惑星です。そんな土星は、夜空では恒星と違って、ひときわ明るく、また面積をもっています。このため、環のある土星が月の輪郭に近付いていき、徐々に隠されていく様子は、感動的でした。
そんな土星食が、この日西日本で見られました。西空の低空での現象でしたが、デジカメに望遠鏡をのぞかせてのコリメート撮影で、潜入前・潜入後の月・土星も撮りました。土星が隠されていく時は、月の夜の部分のシルエットが土星に斜めに映り、神秘的でした。
観測レポート
土星食 (02.01.25)
●木星食
2001年8月16日 未明
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月から出現したばかりの木星
望遠鏡の接眼レンズから、テジカメで撮ったもの。
月の暗い部分から姿を現しました。
−2等星の明るい惑星、木星が月に隠される「木星食」が、実に57年ぶりに起きました。4つの衛星を従えた大きな木星が、衛星から順番に月に隠されていく光景は大変神秘的でした。宇宙の奥行きを感じられたひと時でした。
観測レポート
木星食 (01.08.16)
●土星食
1997年10月16日 未明
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月から出現したばかりの土星
望遠鏡の接眼レンズから、テジカメで撮ったもの。下の白い円弧が月で、ぼんやり見えるのが環のある土星。
土星とは、ご存知環のある惑星です。そんな土星は、夜空では恒星と違って、ひときわ明るく、また面積をもっています。このため、環のある土星が月の輪郭に近付いていき、徐々に隠されていく様子は、下のスピカ食よりうんと感動的でした。
満月による食でしたが、この日、望遠鏡で潜入と出現の両方を観測できました。
観測レポート
土星食 (97.10.16)
●スピカ食
1994年11月30日 未明
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「スピカ」は、1等星の恒星です。94年11月30日に、この明るい星が月に隠される「スピカ食」が見られました。この時は三日月による食だったため、青白いスピカの輝きが月の暗縁からパッと現れる瞬間は、息を呑みました。
月の背後に恒星が隠れる時も同様に、一瞬のうちに「パッ」と消えるので、恒星食は隠される時刻が迫ってきたら、まばたきもできないのです。