拱矢比

拱矢比は、径間(アーチの長さ)を拱矢(アーチの高さ)で割った値。例えば、径間が3mで拱矢が2mなら、拱矢比は1.5。拱矢比が小さい(股が閉じているアーチが半円形に近い)、大きい(股が開いている扁平なアーチ)であり、山間部の渓谷に架かる橋は拱矢比は小さく、平坦部では大きくなる。熊本の石橋の大半はほぼ半円のアーチで、拱矢比は2に近い。


壁石

壁石とは、中詰め土砂が崩れないように、橋両側面の輪石の上方に積む石。乱れ積み(自然石をそのまま不規則に積み上げる)、扇積み(面や角を加工した石をアーチを中心に扇形に積み上げる)、水平積み(面や角をきれいに整えた石を目地が水平になるように積み上げていく、平行積みとも)などがある。肥後の石橋は乱れ積みが多い。側壁(spandrel)とも。


石橋の各部名称と用語