「通潤橋からのメッセージ」 日本の石橋は、その特徴から長崎・熊本・鹿児島・その他の型に大きく 分けられますが、熊本型が群を抜いてみすぼらしいのは、なぜでしょう? 肥後の石橋が架けられた経緯を考えると分かります。 通潤橋では、年貢を納めるどころか、毎年飢餓に苦しむ農民を見かね、 灌漑用水を導く架橋が思い立たれました。藩の財政も乏しく、私財をなげ うって時の総庄屋が貢献した話は熊本型のほとんどの石橋にまつわりま す。その結果が、必要最低限の機能を持つ、質素な石橋となったのです。 通潤橋の真の価値は、苦しむ民百姓を救済するために造られたことに あり、またそのために必要最低限の構造しか持たないことにあるのです。 世界遺産(文化遺産)には権力を象徴するものが多く、人類のあるべき 将来を示唆してくれるものが少ないことは、たいへん残念です。 歴史の教科書にも、私たち人類の足跡がびっしりと綴られていますが、 よく見ると、殆どが人類のために二度と繰り返してはならない過ちばかり。 地球の未来のためには、プラスの影響と、マイナスの影響を与える文化 とを、はっきりと区別して、伝えていくべきではないのでしょうか。 「金と権力による贅沢三昧の財産は、地球を良くするのだろうか?」 「国宝や世界遺産は、いったい何んのために指定するのだろう?」 肥後の石橋たちは、地球人類に人間の本当の優しさを語りかけます。 |
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「人類の生きるべき方向を無言で指し示す」 世界遺産はそうあって欲しいのです。 覇権で築かれた遺産を顕彰する人類であってはならないと思うのです。 そこで ●登録基準の7番目に追加して欲しい要件があります!● 現在の世界遺産(文化遺産)の登録基準は
この基準の7番目に次のような内容要件を追加していただきたいのです。
ことを確認し、日本国政府に登録推薦を依頼します。 肥後の石橋を世界遺産にする会 会員または署名募集中です。 |
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