熊本国府高等学校 Page2/2
100校プロジェクト 平成7年度実施状況
(前ページより続く)
ちを育てることであるとすれば、教師は常に新しい知識や生き抜く為の方策を獲得
していく必要があります。これまで以上に地球的な視野での思考力・判断力も、要
求されることでしょう。教師や学校の役割も、単なる知識伝達者から、学ぶ為の方
策と場所と仲間の提供者へと変化するのではないでしょうか。インターネットは、
単に情報通信の世界を変えるだけでなく、教師や学校の方向や在り方までも大きく
変化させるのに役立つのではないかと期待しています。このようなインターネット
活用の恩恵に浴するには、まだまだ解決しなければならぬ問題も多いかもしれませ
んが、「時間と空間を超えた教育」、タイムマシンが運んでくれた「これからの教
育」の可能性が間近に迫って来ているように思えます。
・問題点と課題
クライアントコンピュータが、貸与された1台のみだったことが、利用拡大のネッ
クとなっていました。当初、既設の校内ネットワークに接続を予定したのですが、機
種の問題で断念し、昨年末の新パソコン教室の完成を待つこととなりました。
その後、すぐクライアントを増設することにしましたが、そのハード・ソフト設定
に予想以上に時間をとられ、学年末の今月中旬になってしまったことも誤算でした。
以上のことは、担当者の技術面での知識不足によるものであり、ホームページ作成
をはじめ、インターネット利用の為の各種の設定に、相当の時間を費やしてしまった
と反省している次第です。
また、本プロジェクトを推進するための校内組織が、確立してないことも問題でし
た。組織作りが大きな課題ですが、遅ればせながら現在までクライアントも増え、利
用者も順調に増加しており、校内組織の目途もついて明るい展望を確信しているとこ
ろです。今後は更に、情報処理科や商業科の専門教科での授業での利用が必要でしょ
う。その為にも、職員室や新パソコン教室に新設した70台近くの Windows95パソコ
ンをクライアントマシンとして可能な限り多く設定することだと考えています。
○平成8年度の学校の予定と構想
・水をテーマとした環境や地域紹介、陸上競技、アートギャラリー等のページ作成
・他校との共同利用企画の推進の為の校内組織作り
・海外交流の活発化の為の組織作り
・クライアントコンピュータの増設
・活用プロジェクトチームの編成
・利用・活用の為の校内講習会の実施
・校内広報活動(掲示板やニュース)の推進
・マルチメディアデータの活用とCU-SeeMeの設定と活用
・校内電子ニュースグループの運用
などを考えていますが、情報処理や商業の専門教科教員を取り組んだ校内組織作りこそ急
務だと思います。全国市場調査等の共同企画への参加、できれば校内で現在取り組んでい
る総合実践実習システムに関して、他校との共同研究も提案したいと考えております。
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