暇つぶしに
数学(?)に挑戦しよう! Part2


不思議?な遺言

 
◆<不思議な遺言状 「その1」>
 

ラクダが17頭 ラクダを17頭所有していた老人が,遺言を残して亡くなりました。
 その遺言には,「長男に2分の1,次男に3分の1,三男に9分の1となるように分けよ」とありました。
 ところが,17は2でも,3でも,9でも割り切れません。ラクダの身体を刃物で切り取って分けることもできず,兄弟たちは困り果てていました。
 そのとき,村を通りかかったお坊さんが,「私のラクダを1頭貸そう,18頭になるから分けられるだろう」と言ってラクダを1頭貸してくれました。
 18頭を長男が2分の1の9頭,次男が3分の1の6頭,三男が9分の1の2頭を受け取ると,1頭余りましたので,お坊さんにも返すことができました。
 お坊さんも損することなく,まさに,メデタシメデタシということですね。
 皆がお坊さん知恵に感心するとともの,お坊さんの名声も国中に広まることとなりました。

 
◆<不思議な遺言状 「その2」>
 

羊が11頭 ところで,今度は隣の国の人が,11頭の羊を残し,
「2分の1を長男に,3分の1を次男に,6分の1を三男に」という遺言を残しました。
 11も,2でも,3でも,6でも,割り切れないのです。
 兄弟たちが困り果てていると,隣国の遺言状の話を聞いていた「お人好し」がやってきて,
「私が羊を1頭貸してやろう」と申し出たのです。
 その結果,12頭の羊を,長男が2分の1の6頭,次男が3分の1の4頭,三男が6分の1の2頭を受け取ることができました。
 ところが今度は,羊は1頭も残りませんでした。お人好しは羊1頭損をしたそうです。

 「何も考えずに,いいかっこシーは損をする」の例えでしょうか。
 ところで,なぜこのような結果になったのか,解りましたか?

 

 この問題のヒントと答えはこちらです。


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