ラクダを17頭所有していた老人が,遺言を残して亡くなりました。
その遺言には,「長男に2分の1,次男に3分の1,三男に9分の1となるように分けよ」とありました。
ところが,17は2でも,3でも,9でも割り切れません。ラクダの身体を刃物で切り取って分けることもできず,兄弟たちは困り果てていました。
そのとき,村を通りかかったお坊さんが,「私のラクダを1頭貸そう,18頭になるから分けられるだろう」と言ってラクダを1頭貸してくれました。
18頭を長男が2分の1の9頭,次男が3分の1の6頭,三男が9分の1の2頭を受け取ると,1頭余りましたので,お坊さんにも返すことができました。
お坊さんも損することなく,まさに,メデタシメデタシということですね。
皆がお坊さん知恵に感心するとともの,お坊さんの名声も国中に広まることとなりました。
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