おいしい水

 私たちのふるさと熊本県には、環境庁(当時)の「名水100選」に選ばれた水が、
「菊池水源(菊池市)」、「轟水源(宇土市)」、池山水源(産山村)」、
「白川水源(白水村)」と、4ヶ所もあります。
4ヶ所というのは「全国1」です。

名水100選のひとつ宇土市の轟水源を紹介します。水温16°の清冽・甘味な水が、毎日3000tも湧いております。約130戸の水道水として利用されているのをはじめ、毎日この水を求めて、遠方からも多くの人々が訪れています。
轟泉水道井戸
宇土市船場橋脇にある轟泉水道の末端。この水道は日本最古の水道設備で、上記轟水源を利用して、元禄3年(1690)、2代宇土藩主細川行孝が完成させたもので、総延長は6kmにも。

県内各地
きれいでおいしい泉が
至る所に湧きだしています。
熊本の水は日本一だと思っています。
阿蘇や脊梁のの山々に降った雨が染み込んだ地下水が
永い時間をかけて地中のミネラルを吸収しながら沸きだしたものです。
熊本市内の水道水は、100パーセントその地下水で賄われています。きれいな
地下水だから、殺菌・消毒の塩素が少なくて済むのも、熊本の水道水が美味しい理由です。

地下水がおいしいのは、

地上に降った水が、
地下にしみ込んでいく内に
汚れがろ過されて、きれいになり、
土中の炭酸ガスや岩石のミネラル分を
溶かし込み、1年中水温が一定である為です。
 
おいしい水って、どんな水? 条件をいくつか
項目 おいしい水の条件 熊本市の水道水 備考
水温 水温20度以下 水温19.2度以下 冷たいほうがおいしい
蒸発残留物 30〜200mg/リットル 174mg/リットル ミネラルの含有量
硬度 10〜100mg/リットル 73mg/リットル ミネラル中のca、mgの含有量
残留塩素 0.4mg/リットル以下 0.2mg/リットル以下 消毒のための塩素
 



蒸発残留物:
主にミネラルの含有量を示し、多いと苦みや渋みが増し、適度に含まれると、こくのあるまろやかな味となる。
硬度:
ミネラルの中で含有量が多いカルシウム、マグネシウムの量を示し、硬度の低い水は癖がなく、高いと好き嫌いが大きい。マグネシウムが多いと苦い。ミネラル分を酸化カルシウムに換算して、水1立方メートル中に10グラム含むときを1度とする。硬度20以上を硬水、10以下を軟水という。お茶や料理には軟水が最適とのこと。

地下水は限りあるものです。
水の都「熊本」のシンボル「水前寺公園」や「江津湖」の水も、
年々減少しているというのも事実です。今、地下水として沸き出している水は、
数年から数十年も前に降った雨水が、地下にしみ込んだものとのこと。
現在、水を確保することができるからと言って、将来においても、
充分な地下水を獲得できるという保証はありません。
私たちが地下水に恵まれた生活を送れるのは
先人の皆様方のおかげかと思います。
子孫の為、きれいで美味しい水を
残すことが私達の責務!

制作:熊本国府高校パソコン同好会


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