カウンセリング便り

NO.2 2004.5.21 文責 常石


大きな人間になるために!

 昨年度から本年度にかけての相談の内容で1番多かったのはクラス内での人間関係のつまずき・もつれでした。 皆さんは、次のようなケースの場合どう対処しますか。下のア〜カの中のどの態度を取りますか?

 ・クラスの誰かが友人と、あなたのことで全く事実とちがうことをひそひそ話をしている。
 ・あなたの個人的問題を中傷しまくっている人間がいる。
 ア、応酬したり、抵抗したりする。
 イ、言った相手を攻撃する。
 ウ、とことん話し合って誤解を解く。
 エ、何もせず、ただじっと我慢する
 オ、無視する
 カ、笑い飛ばして気にかけない。

 絶対にこれだという正解はありませんが、ア、イは避けたいところですね。いい結果は生まれません。多くの人はウをすすめると思います。私も、今までほとんどの場合ウのやり方をすすめてきました。お互い向き合って話し合い、自分の辛く哀しい気持ちを相手に伝えることはとても大切だし、そのことによって相手もその人の気持ちをわかってくれることもあったからです。
 しかし、より大きな人間になるためには、些細なことに一喜一憂しないで、無視したり、場合によっては笑い飛ばして気にかけないという態度も大切なことだと思うのです。そういう態度をとることで、根拠のない噂は消えてしまい、敵の中に飛び込んで敵をも味方にしてしまうということさえ可能になるのです。そういうことを頭の片隅において努力しようと思うだけでも、何倍も大きな人間になるのではないでしょうか。
 また、もし自分の方に非がある場合は、非を認め、決してうそでごまかさないこと。まちがいを認めることで、他の人に対して大きく正直で人間味を持った人になれるはずです。

過度のストレスはなぜ悪い?

 ストレス研究の父であるハンス・セリエの研究によって想像上であろうと現実の問題であろうと、危機に直面すると大脳皮質から緊急信号が送られ、それが体に次々と変化を起こしていくことがわかってきました。脈拍数や呼吸数、血圧などの生理的機能がすべて高まり、血液が手足の末端や消化器系から大きい筋肉に流れ込んで手足が冷たくなったりして危機に対応する態勢が整うのです。
 その一方で、体に悪い影響を及ぼす生理的な変化も起こります。この時副腎から分泌されているアドレナリンなどのホルモンが、消化や生殖、成長、組織の復元、免疫システムの働きなどを妨げるからです。
 ある程度のストレスは、人間が活動する上で必要なことですが、過度のストレス状態が長く続くと、健康を維持することが難しくなってしまうのです。
 このようなストレス反応の仕組みが明らかにされると、ストレスをやわらげる研究も進みました。H・ベンソンは、1975年に瞑想などによって精神面をコントロールすることで健康を増進することができると述べています。こうした方法は、東洋では、はるか昔に瞑想、呼吸法、禅、ヨガなどに確立されています。
 次回は、呼吸法とりあげたいと思います。

(カウンセラー室より)

 カウンセラー室は誰でも遠慮なく利用できるところです。困ったことがあったらカウンセラー室を訪ねてみてください。人に話すだけでも半分は解決したも同様です。
 相談内容については秘密を守ります。できるだけ昼休みと放課後には常駐したいと思っていますが、他の仕事の関係で留守の時は、職員室の常石を訪ねるか、カウンセラー室入口横にかけてある「相談カード」を利用してポストに入れて下さい。後で面談の日時を連絡します。
どうしても、面と向かって話しづらい人は、メールでもけっこうですので、下記のメールアドレスまでどうぞ。

 kokufu-hs-nori@mail.goo.ne.jp
保護者の皆様もどうぞご利用下さい。

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