販売価格の構成

 商品の販売価格は、製造原価または仕入原価・営業費・純利益から構成されます。

製造原価 原材料費・労務費・諸経費
仕入原価 仕入価格・仕入諸掛(仕入に要した運賃、保険料・荷造り費など)
営業費 一般管理費(光熱費・通信費・消耗品費・店舗や備品の減価償却費など)・販売費(広告費・包装費・配達費など)
純利益  
販売価格の構成 段階別の販売価格の構成

事例:需要の価格弾力性の法則

(値下げの実施に対する評価)

事例1:

あるでスーパーでは、仕入原価が140円の醤油を、1本240円から200円に値下げをしたところ、売上高は180本から200本に増加した。(ブランド間での需要の移動は、考えないものとする。) しょうゆ
(需要の弾力性が小)
値下げ前 値下げ後
総収益 240円×180本
=43,200円
200円×200本
=40,000円
総利益 (240円-140円)×180本
=18,000円
(200円-140円)×200本
=12,000円
需要曲線(弾力性小)
値下げをしても需要量は増えず、かえって、総収益・総利益ともに減少し、値下げ失敗。


事例2:

ある電気店では、仕入原価が70,000円のエアコンを、1台120,000円から100,000円に値下げしたところ、売上高は150台から300台に増加した。 エアコン
(需要の弾力性が大)
値下げ前 値下げ後
総収益 12万円×150台
=1,800万円
10万円×300台
=3,000万円
総利益 (12万円-7万円)×150台
=750万円
(10万円-7万円)×300台
=900万円
需要曲線(弾力性大)
値下げをしたら需要量は急増し、総収益・総利益ともに増加したので、値下げは成功。
 

 価格の決定って、面白いですね。上の2つの事例、びっくりしました。値下げしても、もうかる場合もあるのですね。価格の設定とは、本当に大切なものであるとともに、難しいものなんですね。(商業知識のないものの感想でした)


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