戦争と食糧事情

「のこぎりくず」から「ねずみ」までが食料に!?


 今から、50数年前、戦争が終わりました。戦時中や戦後、食糧事情が悪く普通なら捨てていたものまで、いろいろ工夫して食べていたそうです。今の私たちには、とても信じられませんが、本当のことだそうです。いくつかをここに記してみます。 
◆みかんの皮
  干してから炊ってすりつぶし、ふりかけの材料やパン・すいとん等の中に入れる。
◆とうもろこしの芯(しん)
  薄く切ってから水煮し、煮出汁にすると砂糖の代用になる。
◆キャベツの芯
  繊維を切るように横に細くきざみ煮物、油炒め、塩もみ、塩漬け、御飯に混ぜる等。
◆南瓜(かぼちゃ)、西瓜(すいか)の種
  干してから、炊いて堅い皮を取り、落花生(らっかせい)などの代用品。

普通では、食べられない物の調理方法

のこぎりくず(木の粉末)
  粉末にして、小麦粉・米粉などに20%混ぜる。
さなぎ
  そのまま佃煮にして、粉類に混ぜ、団子とする。
いなご・バッタ
  羽を取り熱湯に入れて、足を取り除く。
ねずみ
  味は、鳥肉のような味がする。但し骨は、人間に害があるので取り除く。よく消毒をして食用にする。

 以上のことを調べてみて、戦争によって大変な苦労があったことが、よく解りました。「ねずみ」まで食料になっていたなんて・・・!「食べ物を、大切にしなければいけない!」と改めて思うとともに、戦争の悲惨さをいやと言うほど知ることができました。戦後50年といいます、私たちが生まれる何十年も昔のことですが、今の地球のあちこちにも、地域紛争や戦争などによる「飢え」で苦しんでいる人達がたくさんいるということです。「今、私たちにできることは何か?」考えてみたいと思います。
文責 Akiko Oda

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