今私が思うこと

・・・・・・ アメリカの同時多発テロから1年が経って ・・・・・・
 

 

今までに平和について考えさせられる出来事がたくさんありました。
最近の出来事では、一年前の9月11日に起きた世界貿易センターでの出来事が、私達の記憶に鮮明に残っています。

終戦から57年が過ぎ、
ますます「世界平和」を願う声が高まる中、
今、核兵器を使った戦争が起こるかもしれないというところまできている地域もあります。
戦争は絶対に起こしてはいけません。
何のために戦争をするのでしょうか。
戦争は関係のない人々を巻き込み、
人々の体と心に大きくて深い傷を残します。巻き込まれた人々を苦しめるだけです。
戦争が残した爪痕は長い年月が経ても完全に消えません。
世界平和を心から願うなら、戦争はしてはいけないのです。
考え方の違いで対立が起きた時、お互いの考えを聞き、話し合いで解決すべきです。
間違っても武力で解決しようとしてはいけません。
武力での解決では悲劇を再び繰り返すだけです。
長い時間がかかってでも話し合いで解決すべきです。
戦争は絶対にしてはいけないのです。

「もし、我々が先制攻撃を行なった時、
状況によっては『核兵器』を使用するかもしれないだろう。」

ある国の政治家が、上の文のような声明を出しました。
戦争で一番使われたくないもの、それは「核兵器」です。
「核兵器」とは、難しく言えば、
「一つの原子核が二つ以上の原子核に分裂する(核分裂)時に出たいくつかの原子核が
再び結びついて新しい原子核を作り出す(核融合)時に出た
大きなエネルギーを利用した兵器」のことです。

核兵器を使うことは多くの罪のない人々を一度に殺してしまう事になります。
そして、世界平和への道が一歩遠のいてしまうことになります。
核兵器の恐ろしいところは、無差別に多くの人を殺してしまうところです。
広島で核兵器が落とされたとき、一瞬にして20万人以上の命が奪われました。
しかし、もっと恐ろしいのは、落とされてから何年経過しても、
後遺症で苦しむ人がいることです。
そんな恐ろしいものを使用するかもしれないのです。
本当の「世界平和」を望むなら、核兵器は不必要なのではないでしょうか。
欧米では、核兵器を「持つ派」・「持たない派」の意見があります。
持つべきだと答えた人の中には「他の国も保有しているから」という意見がありました。
一方、持たないと答えた人の中には「危険だから」という意見がありました。
アメリカやロシア、フランスなどが、今までに多くの核実験をおこない、
今でも、大量の核兵器を保有しています。
多くの国が核兵器を持ち続ける事は、
より一層世界平和への道が遠のいていると思いませんか。
広島・長崎での悲劇を繰り返さないためにも、核兵器を使わないでほしいです。
そして、核兵器がこの世界から廃絶された時、
ようやく「世界平和」に大きく前進するでしょう。

戦後に生まれた人の中には核兵器や戦争の事を話すと、
「それで?」と言う人がいます。
戦争そのものが人々の中で『風化』されかけています。
それではいけません。
今、私達が出来る事は何でしょうか。
それは、戦時中の事や、核兵器の怖さを色々な人々に伝えることです。
「簡単に物事を言って・・・!」と、思われるかもしれません。
でも、何もしないでいるよりも、戦争体験者に戦時中のことを教えてもらい、
戦争を体験したことがない人たちにそれを伝えることで、
今起こるかもしれない戦争のことや平和のことを考える人が増えると思います。
戦争があったことを、日本が原子爆弾での唯一の被爆国であることを、
私達は決して忘れてはいけません。
そして、本当の『平和』が訪れる時まで、
私達は、戦争の悲惨さ・無意味さを語り継ぐべきなのです。

まだ、勉強不足のところがあるかもしれません。
お気付きのところがありましたら、ご指導いただければ幸いです。

2002年9月9日

熊本国府高校PC同好会 樋口智美

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