3級はCOBOLの基本操作基礎の段階だと考えてもいいでしょう。
まずは、COBOLプログラムの構成について考えていきましょう。
大まかな構成は下の4つのDIVISION(部)になります。
IDENTIFICATION DIVISION | 見出し部 | プログラム名、作者名を記述する |
ENVIRONMENT DIVISION | 環境部 | 使用する装置名やファイル名を記述する |
DATA DIVISION | データ部 | 入出力に使用するファイルの データについて細かく記述する |
PROCEDURE DIVISION | 手続き部 | 処理の手順について記述する |
まずは、見出し部に使われる例を書いておきます。
このような記述を見出し部では行います。次に環境部の基本的な記述を書きます。
ENVIRONMENT DIVISION.
INPUT-OUTPUT SECTION.
FILE-CONTROL.
SELECT 入力ファイル名 ASSIGN TO 入力装置名.
SELECT 出力ファイル名 ASSIGN TO 出力装置名.
次にデータ部について書きますここからは入力する項目等によって
さまざまに変えてゆきます。次に書く入力形式を例にしてみます。
入力形式 ファイル名:URIAGE-FILE レコード名:URIAGE-REC
名 前 | 住所 | 電話 |
(NAMAE) | (JYUUSYO) | (DENWA) |
X(10) | X(10) |
|
このようなデータを入力したい場合、DATA DIVISION(データ部)の中で下のような記述を行います。
入力ファイルの記述にはこのような手順をおこないます。
なお数字の01と02はレベル番号で02は01より空白をいれてから書き始めてください。
続いて記述の解説を行います。
FD 入力ファイル名.
01 入力レコード名.
02 項目名 PIC X(10).
02 項目名 PIC X(10).
02 項目名 PIC X(12).
項目名の所にはローマ字でNAMAE JYUSYO DENWAと入力します。
次に出力形式について記述します。
名前 −−−−−住所−−−−− 電話
(M−NA)−−−(M−JYU)−−−(M−DEN)
アライ トシオ−−トウキョウト−−03-3333-1111
上のような文をプリンターから、文字にして印刷する場合には
次のような文を入力しなければなりません。なお、−は空白を意味します。
WORKING-STORAGE SECTION.
01 MEISAI-GYO.
02 PIC X(05) VALUE SPACE.
02 N-NA PIC X(10).
02 PIC X(05) VALUE SPACE.
02 M-JYU PIC X(10).
02 PIC X(05) VALUE SPACE.
02 M-DEN PIC X(12).
以上のような記述を行うことでアライ トシオ トウキョウト 03-3333-1111という項目を
表示させることができます。
なおVALUE SPACEは空白を意味しておりX(05)と書いてあるとおり英数字5個分空白が入ります。
そして、できることならPICの位置はそろえておくとエラーをチェックするのが、簡単になります。