今回の月食の説明図

月食とは

 月食は、地球の影の中を月が通過することによって起きる現象です。右図のように、地球の影には「本影」と「半影」があります。半影の中を月が通過する現象を「半影月食」といいますが、半影月食はほんのわずかに月が薄暗くなる程度で、チラッと見ただけでは普段の満月と見分けがつきません。
 「本影」に食されると、月が暗くなったのが肉眼ではっきり分かります。部分的に本影に食されるものを「部分月食」、月が本影にすっぽり入ってしまうものを「皆既月食」といいますが、本影に入って皆既月食になった月は、真っ暗になって見えなくなってしまうわけではありません。実は、太陽光が地球大気の中を通り抜け、皆既月食のときでも一番到達の速い赤い光が月に当たって赤銅色ににぶく輝くのです。しかもこの皆既月食中の月の暗さは毎回異なり、活発な火山活動などによって地球大気中に浮かぶ塵が増えた場合は、大気を通り抜ける光の量が少なくなって、月食中の月は極めて暗くなります。
 今回の場合は、火山活動なども起こっていないので、月食中の月は比較的明るいと予想されます。


月食鑑賞ガイド

 月食は、図を見ても分かるようにまず午前1時半頃から半影月食が始まります。この時点では望遠鏡で見ないと月が薄暗くなった様子は分かりません。
 そして午前2時08分、いよいよ月は本影と接して欠けはじめます。作者は実は月食を一度も見たことがないのでどのように見えるかは分かりませんが、はっきりしない欠け際が時を追うごとに月全体を包み込んでいくでしょう。

欠け始め 2時08分
皆既月食の始まり 3時15分
皆既月食の最大 3時47分
皆既月食の終わり 4時18分
部分月食の終わり 5時25分

 月は、肉眼で見た場合は上の方から少しづつ欠けていくように見えます。欠けはじめて1時間強たった午前3時15分、月は完全に地球の影(本影)の中に入ってしまい、「皆既月食」が始まります。皆既月食はあっという間の現象のように思えますが、これが意外と長く、今回の場合は1時間にもわたって皆既月食が続きます。本影は中心のほうがより暗いので、皆既月食中の月は中心方向に向かって暗くなっています。このとき、月は赤銅色に鈍く輝いているはずです。ちなみに、月がもっとも影の中心に近づく「最大食分」は午前3時47分です。皆既月食中は満月はすっかり輝きを失うので、これまで月明かりで見えなくなっていた暗い星々も見えだします。
  やがて皆既月食も終わり、午前4時18分には本影を抜け始めて徐々に明るさが戻っていきます。5時25分に普通の満月の姿に戻って月食は終わりますが、この頃は月の高度はすでにかなり低くなっており、北の地方ほど地平高度が低く見にくくなることでしょう。
 

なお、台風19号が九州の南海上で長時間にわたって停滞したため、当初の予報より台風の進み具合が遅くなり、ちょうど皆既月食の頃に日本各地の天候を悪くしそうです!(T_T) 久しぶりの貴重な皆既月食なので、17日未明は是非とも晴れてほしいものです。

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